この夜の意味〜声にできない恋を隠したら、完全無欠な御曹司の本気スイッチ入りました〜(旧:RISKY〜不敵な御曹司との恋は避けるべき〜)
初めての感情〜side宗高〜
「望月…この相手なんだが…」
「はい…?」
確かに彼女を呼んだはずなのに、返ってきたのは求めた声ではなかった。手元の書類に向いていた視線を上げて、ようやく彼女が同じ空間にいないことに気づく。
「ああ、秀明か…」
彼女が働き出してから2ヶ月。僕にとって、彼女がそばにいることが当たり前になっていた。何度こうやって名前を呼んで、彼女の足を止めただろうか。
「ああって…社長、やけに望月のこと信用しすぎじゃないですか」
「お前はああいう勘のいい人間が身内に居てくれたら、こっちももっと動きやすくなると思わないか?」
「本当に、それだけですか?」
「他に何があるというんだ」
僕は基本自らそばに人は置いてこなかった。もちろん生まれたときからよく知る弟のような秀明はまた別だ。
それは僕の意思とは関係なく、僕のそばにいる人間は自然と固められていくから。
でも初めて、自分からそばに置きたいと思える人が現れた。しかも女性だ。今までの僕には考えられない。人間とは不思議なものだ。ある日突然、動かないと思っていた心のセンサーが勝手に働いてしまうのだから。
「はい…?」
確かに彼女を呼んだはずなのに、返ってきたのは求めた声ではなかった。手元の書類に向いていた視線を上げて、ようやく彼女が同じ空間にいないことに気づく。
「ああ、秀明か…」
彼女が働き出してから2ヶ月。僕にとって、彼女がそばにいることが当たり前になっていた。何度こうやって名前を呼んで、彼女の足を止めただろうか。
「ああって…社長、やけに望月のこと信用しすぎじゃないですか」
「お前はああいう勘のいい人間が身内に居てくれたら、こっちももっと動きやすくなると思わないか?」
「本当に、それだけですか?」
「他に何があるというんだ」
僕は基本自らそばに人は置いてこなかった。もちろん生まれたときからよく知る弟のような秀明はまた別だ。
それは僕の意思とは関係なく、僕のそばにいる人間は自然と固められていくから。
でも初めて、自分からそばに置きたいと思える人が現れた。しかも女性だ。今までの僕には考えられない。人間とは不思議なものだ。ある日突然、動かないと思っていた心のセンサーが勝手に働いてしまうのだから。