奪われる人生なら、 すべて捨ててしまいましょう ~忘れ去られた第七王女による国を巻き込んだ逆転劇~
「……メリア。誰かに、お使いに行ってもらえるかしら?」
離宮に戻ってからつけられた侍女のメリアは、エリュシアによく仕えてくれている。ディーデリックと共に帝国に行く前に、彼女にもお礼をしなくては。
(……変な話ね。彼らを叩き潰すのに、良心の呵責をまったく覚えないなんて)
半分とはいえ、血が繋がっている相手だ。なのに、これからの行動にまったく胸の痛みを覚えない。
だが、最初からエリュシアの血のつながりを存在しないとしたのは彼らの方。
こうなったら、徹底的に叩き潰してやろう。
二人がエリュシアの滞在している離宮を訪れたのは、使いを出して一時間後のことだった。
「どうぞ、座ってくださいな……お異母兄様、お異母姉様」
そう呼ばれるのを嫌がるだろうというのはわかっていたが、あえてそう呼んでやる。案の定、ふたりは顔をしかめた。
このふたりと長時間一緒にいる必要はない。
「献上された茶葉があるの。分けてあげるわ」
ザフィーラが顎をしゃくると、侍女のメリアは、恭しい手つきで、美しい缶を受け取った。そのまま、部屋の隅で茶の用意を始める。
離宮に戻ってからつけられた侍女のメリアは、エリュシアによく仕えてくれている。ディーデリックと共に帝国に行く前に、彼女にもお礼をしなくては。
(……変な話ね。彼らを叩き潰すのに、良心の呵責をまったく覚えないなんて)
半分とはいえ、血が繋がっている相手だ。なのに、これからの行動にまったく胸の痛みを覚えない。
だが、最初からエリュシアの血のつながりを存在しないとしたのは彼らの方。
こうなったら、徹底的に叩き潰してやろう。
二人がエリュシアの滞在している離宮を訪れたのは、使いを出して一時間後のことだった。
「どうぞ、座ってくださいな……お異母兄様、お異母姉様」
そう呼ばれるのを嫌がるだろうというのはわかっていたが、あえてそう呼んでやる。案の定、ふたりは顔をしかめた。
このふたりと長時間一緒にいる必要はない。
「献上された茶葉があるの。分けてあげるわ」
ザフィーラが顎をしゃくると、侍女のメリアは、恭しい手つきで、美しい缶を受け取った。そのまま、部屋の隅で茶の用意を始める。