恋を知らない侯爵令嬢は裏切りの婚約者と婚約解消し、辺境地セカンドライフで溺愛される
「それはそうですが……リリーが思っているような男ではないかもしれませんよ?」
「なによそれ。アルフレッドは私を生涯守ってくれるし、私のわがままを聞いてくれる素敵な旦那様、でしょ?」
「それは相違ありませんが……」
苦笑を浮かべたアルフレッドは、カップを受け皿に戻すと私に向き直った。
「貴女を守るために、塔に閉じ込めたいと言い出す愚か者かもしれませんよ?」
真剣な眼差しに鼓動が跳ねた。
大きな手が頬をかすめ、耳横に落ちる私の赤毛を、そっと耳にかけるようにして撫でる。
気のせいかしら。なんだか様子が変だわ。
「なにか、あったの?」
尋ねてみても、アルフレッドは黙って私を見つめるだけだ。
「まさか、私に黙って遺跡へ行くとかじゃないわよね?」
「そんなことはしませんよ」
苦笑を見せたアルフレッドは、そっと私のお腹に触れた。
「子を授かったら、リリーを屋敷に留める理由になると考えてしまいました」
「それは……」
「わかっています。そのような理由で子を求めるのは間違っています。でも、危険が迫った時、どう貴女を守ればいいのか……考えない日はありません」
「なによそれ。アルフレッドは私を生涯守ってくれるし、私のわがままを聞いてくれる素敵な旦那様、でしょ?」
「それは相違ありませんが……」
苦笑を浮かべたアルフレッドは、カップを受け皿に戻すと私に向き直った。
「貴女を守るために、塔に閉じ込めたいと言い出す愚か者かもしれませんよ?」
真剣な眼差しに鼓動が跳ねた。
大きな手が頬をかすめ、耳横に落ちる私の赤毛を、そっと耳にかけるようにして撫でる。
気のせいかしら。なんだか様子が変だわ。
「なにか、あったの?」
尋ねてみても、アルフレッドは黙って私を見つめるだけだ。
「まさか、私に黙って遺跡へ行くとかじゃないわよね?」
「そんなことはしませんよ」
苦笑を見せたアルフレッドは、そっと私のお腹に触れた。
「子を授かったら、リリーを屋敷に留める理由になると考えてしまいました」
「それは……」
「わかっています。そのような理由で子を求めるのは間違っています。でも、危険が迫った時、どう貴女を守ればいいのか……考えない日はありません」