恋を知らない侯爵令嬢は裏切りの婚約者と婚約解消し、辺境地セカンドライフで溺愛される
「……え? 商人って……」
「宮廷貴族に出入りをする大商会をもつ男に見初められたようです」
淡々と告げられた言葉に、頭が真っ白になった。
ダイアナが商人に見初められた……?
「待って、フェリクスは? だって、結婚していた筈でしょ」
「二人に夫婦関係はなかったという理由から、離婚が成立しています」
「夫婦関係……待って、そんなはずないわよ! だって、あの二人は──」
脳裏に、図書館で絡み合うような口づけを交わしていた二人が、まざまざと蘇った。
吐き気が込み上げ、とっさに口元へと両手を押し付ける。
「レスターの掴んだ情報です。間違いはないでしょう」
「……レスターさんが?」
おどけて笑いながら「邪魔者は消えますよ」といって出ていったレスターさんを思い出す。いつも、アルフレッドを気にかけて助けれくれている彼だけど、まさか、そんな話をしていたなんて。
逞しい腕の中に引き込まれ、温もりに包まれた。
「四六時中、貴女を私の目の届くところに置きたい……」
耳に触れる声が少し震えているように聞こえ、アルフレッドが動揺しているのだと気付いた。それを私に隠そうとしていたのだと。
「宮廷貴族に出入りをする大商会をもつ男に見初められたようです」
淡々と告げられた言葉に、頭が真っ白になった。
ダイアナが商人に見初められた……?
「待って、フェリクスは? だって、結婚していた筈でしょ」
「二人に夫婦関係はなかったという理由から、離婚が成立しています」
「夫婦関係……待って、そんなはずないわよ! だって、あの二人は──」
脳裏に、図書館で絡み合うような口づけを交わしていた二人が、まざまざと蘇った。
吐き気が込み上げ、とっさに口元へと両手を押し付ける。
「レスターの掴んだ情報です。間違いはないでしょう」
「……レスターさんが?」
おどけて笑いながら「邪魔者は消えますよ」といって出ていったレスターさんを思い出す。いつも、アルフレッドを気にかけて助けれくれている彼だけど、まさか、そんな話をしていたなんて。
逞しい腕の中に引き込まれ、温もりに包まれた。
「四六時中、貴女を私の目の届くところに置きたい……」
耳に触れる声が少し震えているように聞こえ、アルフレッドが動揺しているのだと気付いた。それを私に隠そうとしていたのだと。