恋を知らない侯爵令嬢は裏切りの婚約者と婚約解消し、辺境地セカンドライフで溺愛される
「焦ることはありませんよ。少しずつでいいのです。貴女が身を任せようと思うまで、待ってもらいなさい」
「……私が?」
「貴族は子を成すことも役目ではあります。でも、急ぐことはありませんよ。時が来れば、おのずと身を委ねられましょう。それでよいのです」
「そうでございます。私とレスターは三年かかりました。焦りで喧嘩をしたこともあります。でも、ほら」
カーラは微笑んでエプロンの上から、少しせり出したお腹をそっと撫でた。
「リリーステラ、焦っては上手くいかないものですよ」
「ヴァネッサ様、カーラ……ありがとうございます」
鼻の奥がつんとした。
これでなにか解決したわけじゃないけど、それでも、焦らなくていいんだって思えた。
もしかしたら、赤ちゃんを抱く日は、私が思っているより近いのかもしれない。
「それにしても、暑い時期が過ぎてよかったわね。真夏に袖が長くては、汗をかいて大変だったわ」
ヴァネッサ様が頬をほころばせながら言うことに、本当にと頷いていると、カーラは静かに立って「お茶を用意したしましょう」といい、部屋の横にある配膳室へと向かった。
「……私が?」
「貴族は子を成すことも役目ではあります。でも、急ぐことはありませんよ。時が来れば、おのずと身を委ねられましょう。それでよいのです」
「そうでございます。私とレスターは三年かかりました。焦りで喧嘩をしたこともあります。でも、ほら」
カーラは微笑んでエプロンの上から、少しせり出したお腹をそっと撫でた。
「リリーステラ、焦っては上手くいかないものですよ」
「ヴァネッサ様、カーラ……ありがとうございます」
鼻の奥がつんとした。
これでなにか解決したわけじゃないけど、それでも、焦らなくていいんだって思えた。
もしかしたら、赤ちゃんを抱く日は、私が思っているより近いのかもしれない。
「それにしても、暑い時期が過ぎてよかったわね。真夏に袖が長くては、汗をかいて大変だったわ」
ヴァネッサ様が頬をほころばせながら言うことに、本当にと頷いていると、カーラは静かに立って「お茶を用意したしましょう」といい、部屋の横にある配膳室へと向かった。