恋を知らない侯爵令嬢は裏切りの婚約者と婚約解消し、辺境地セカンドライフで溺愛される
驚いた顔をして「まさか連れてくるとは」と呟く姿を見て、少しだけ申し訳なく思う。
やっぱり歓迎されないわよね。レスターさんから見たら、私は足手纏いにしかならないだろうし。でも、今さら引き返す気はないわ。
淑女の挨拶を丁寧にして「ご迷惑はかけません」といえば、レスターさんは諦めたように笑って頷いた。
停まっていた馬車に乗り込むと、二人は話しを始めた。
「レスター、森の様子はどうだ」
「この近隣にはいなかった魔狼が群れを成している。掃討するにも、人員不足な状況だ」
「そうか……長老とは話せたのか?」
「それが、話すべき相手は俺じゃないの一点張りで、困ってたところだ」
「話す相手?」
二人の会話に耳を傾けると、いつも私に丁寧な言葉で話すアルフレッドと違い、少しだけぶっきらぼうにも聞こえる声は新鮮にも感じられた。
お仕事の時はこんな風なのね。
「領主様でなければ話さないってことだろう」
「私の代理だと証明書も持たせただろう」
「それでも直接じゃないとダメだと」
がしがしと髪をかき乱すレスターさんは「すまない」と低くこぼした。
やっぱり歓迎されないわよね。レスターさんから見たら、私は足手纏いにしかならないだろうし。でも、今さら引き返す気はないわ。
淑女の挨拶を丁寧にして「ご迷惑はかけません」といえば、レスターさんは諦めたように笑って頷いた。
停まっていた馬車に乗り込むと、二人は話しを始めた。
「レスター、森の様子はどうだ」
「この近隣にはいなかった魔狼が群れを成している。掃討するにも、人員不足な状況だ」
「そうか……長老とは話せたのか?」
「それが、話すべき相手は俺じゃないの一点張りで、困ってたところだ」
「話す相手?」
二人の会話に耳を傾けると、いつも私に丁寧な言葉で話すアルフレッドと違い、少しだけぶっきらぼうにも聞こえる声は新鮮にも感じられた。
お仕事の時はこんな風なのね。
「領主様でなければ話さないってことだろう」
「私の代理だと証明書も持たせただろう」
「それでも直接じゃないとダメだと」
がしがしと髪をかき乱すレスターさんは「すまない」と低くこぼした。