恋を知らない侯爵令嬢は裏切りの婚約者と婚約解消し、辺境地セカンドライフで溺愛される
「なんだ急に」
「……屋敷にいてもらうつもりが、結局、足を運ばせてしまった」
「仕方あるまい」
「しかし、お姫さんまで……」
言葉を濁したレスターさんは、私をちらっと見た。
「気にするな。リリーは案外頑固だからな。それに、今回はお祖母様の頼みだ」
「ヴァネッサ様が?」
「守りながら戦えないのかといわれたら断れまい。それに」
苦笑を浮かべたアルフレッドは、私の手を握りしめた。
「置いてきたら、一人馬にでも飛び乗りそうな勢いだったからな」
「ははっ、なるほどな」
「もちろん、馬を出したわ!」
「だったら初めから側にいてもらった方がいい」
そういって笑ったアルフレッドに「離れませんから」といえば、レスターさんが「やれやれ」と呟いた。少し笑ったのは、もしかしたらカーラのことを思い出していたのかもしれない。
馬車にしばらく揺られる間、カーラが産着を縫い始めたことを話すと、レスターさんは嬉しそうに頷いて「お姫さんも来てくれてよかった」なんていいだした。
調子がいいんだからと思いながら、ほんの少しだけ緊迫していた空気が和らいだ気もした。
「……屋敷にいてもらうつもりが、結局、足を運ばせてしまった」
「仕方あるまい」
「しかし、お姫さんまで……」
言葉を濁したレスターさんは、私をちらっと見た。
「気にするな。リリーは案外頑固だからな。それに、今回はお祖母様の頼みだ」
「ヴァネッサ様が?」
「守りながら戦えないのかといわれたら断れまい。それに」
苦笑を浮かべたアルフレッドは、私の手を握りしめた。
「置いてきたら、一人馬にでも飛び乗りそうな勢いだったからな」
「ははっ、なるほどな」
「もちろん、馬を出したわ!」
「だったら初めから側にいてもらった方がいい」
そういって笑ったアルフレッドに「離れませんから」といえば、レスターさんが「やれやれ」と呟いた。少し笑ったのは、もしかしたらカーラのことを思い出していたのかもしれない。
馬車にしばらく揺られる間、カーラが産着を縫い始めたことを話すと、レスターさんは嬉しそうに頷いて「お姫さんも来てくれてよかった」なんていいだした。
調子がいいんだからと思いながら、ほんの少しだけ緊迫していた空気が和らいだ気もした。