恋を知らない侯爵令嬢は裏切りの婚約者と婚約解消し、辺境地セカンドライフで溺愛される
それに、膝の上の女性はいったい誰なのか。
「リリー、もういいですか?」
「……え?」
「彼は話せる状態ではない。すでに、魔核に取り込まれています」
「魔核……?」
どういうことかと問い返そうとした時、女性が振り返った。その顔は──笑み一つない私だった。
「あれはフェリクスの記憶にあるリリーの幻影でしょう」
「……幻影?」
「彼の強い魔力に、魔核が反応したのでしょう。彼を取り込むために」
「そんな……」
目の前で、私の顔をした幻影の手に頬ずりをするフェリクスの姿を見て、背筋が震えた。その指先、甲、腕へとキスをしていく。
まるで、そうしたかったというように、見せつけられる。
こんな姿を見たくはなかった。私の知らないところでダイアナとそうするなら、勝手にどうぞと思っていたけど、どうして私にそれを求めているの。
こんなこと、終わらせないと……
「アルフレッド、どうすればフェリクスを助けられるの?」
「魔核を壊すしかありませんが、下手をするとあの男の精神を壊すことになります」
「リリー、もういいですか?」
「……え?」
「彼は話せる状態ではない。すでに、魔核に取り込まれています」
「魔核……?」
どういうことかと問い返そうとした時、女性が振り返った。その顔は──笑み一つない私だった。
「あれはフェリクスの記憶にあるリリーの幻影でしょう」
「……幻影?」
「彼の強い魔力に、魔核が反応したのでしょう。彼を取り込むために」
「そんな……」
目の前で、私の顔をした幻影の手に頬ずりをするフェリクスの姿を見て、背筋が震えた。その指先、甲、腕へとキスをしていく。
まるで、そうしたかったというように、見せつけられる。
こんな姿を見たくはなかった。私の知らないところでダイアナとそうするなら、勝手にどうぞと思っていたけど、どうして私にそれを求めているの。
こんなこと、終わらせないと……
「アルフレッド、どうすればフェリクスを助けられるの?」
「魔核を壊すしかありませんが、下手をするとあの男の精神を壊すことになります」