恋を知らない侯爵令嬢は裏切りの婚約者と婚約解消し、辺境地セカンドライフで溺愛される
 爪先から太股へとキスが降る。内腿の柔らかいところに、噛みつくような口づけをされ、身体はいやおうなく反応していた。声を堪えるのも忘れ、爪先でシーツを蹴り飛ばした。

 初めては痛いって教本に書いてあったけど、嘘のように痛みはなくて、ただ狂おしいほどの言葉にできない痺れに全身を震わせた。
 人に見せるような場所じゃないところを撫でられ、口づけされれば、堪えられない声が零れ落ちた。
 敏感な突起がつつかれる度、卑猥な水音が響く。

 どうしよう。こんなに喘いで、淫乱だと思われたら。嫌われたらどうしよう。そう思うのに、アルフレッドは手を止めるどころか、さらに深いところまで口づけた。

 アルフレッドを呼ぶことすら叶わなくなり、目の前が白くなる。
 耳元で「愛しています」と声がした。私もといいたいのに声が上手く出ない。それでも精一杯頷くと、昂った熱の塊が花芽を押し開いた。

 狂おしい圧迫感が私を満たしていく。
 ようやっと夫婦になれたのだと、充足感に満たされて涙が零れ落ちた。

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