恋を知らない侯爵令嬢は裏切りの婚約者と婚約解消し、辺境地セカンドライフで溺愛される
ロスリーヴ侯爵の書斎へ赴くと、夫人と揃って出迎えられた。
「旦那様、お呼びでしょうか」
「そう固くなるな。責めるために呼んだわけではない」
カウチに座るロスリーヴ侯爵は、手にもっていたブランデーグラスをテーブルに下ろすと、深く息をついた。そうして、ちらりと夫人を見る。
どうやら、私に用があるのは夫人のようだ。おそらくは、リリーステラ様のことであろう。
心持ち緊張した声に呼ばれ、夫人に向き直る。
「アルフレッド、貴方がクラレンス辺境伯にゆくこと、お父様には伝えてあるの?」
「はい。私が養子になると決まったのは、八年前になります」
「八年……貴方はずっとリリーを慕ってくれていたじゃない。これからもリリーの側にいることはできないの? まだ正式に養子となったわけではないのよね?」
「アルフレッド、弟に養子となってもらうではダメなのか? 私たちとしては、リリーステラの嫁ぎ先は、お前以上にいないと思っているんだ」
ロスリーヴ侯爵夫妻の言葉に、息がつまった。
「旦那様、お呼びでしょうか」
「そう固くなるな。責めるために呼んだわけではない」
カウチに座るロスリーヴ侯爵は、手にもっていたブランデーグラスをテーブルに下ろすと、深く息をついた。そうして、ちらりと夫人を見る。
どうやら、私に用があるのは夫人のようだ。おそらくは、リリーステラ様のことであろう。
心持ち緊張した声に呼ばれ、夫人に向き直る。
「アルフレッド、貴方がクラレンス辺境伯にゆくこと、お父様には伝えてあるの?」
「はい。私が養子になると決まったのは、八年前になります」
「八年……貴方はずっとリリーを慕ってくれていたじゃない。これからもリリーの側にいることはできないの? まだ正式に養子となったわけではないのよね?」
「アルフレッド、弟に養子となってもらうではダメなのか? 私たちとしては、リリーステラの嫁ぎ先は、お前以上にいないと思っているんだ」
ロスリーヴ侯爵夫妻の言葉に、息がつまった。