恋を知らない侯爵令嬢は裏切りの婚約者と婚約解消し、辺境地セカンドライフで溺愛される
「それに、私は祖母を慰めたいと思っています」
「慰める?」
悲痛な顔をされる夫人は、わからないといいたそうに首を横に振った。今はリリーステラ様のことを考えて欲しいと、いいたいのだろう。
「祖母の後を継ぐはずだったのは私の叔父です。結婚してから日も浅く、子を授かる前のことだったそうです。祖母の時はそれから止まっているのです」
幼い頃、なんどかクラレンス辺境伯へ行ったことがある。魔術学院に通っていた間、課外授業の遺跡調査で赴く際には、なにかと世話も焼いてくれた。
夫を早くに亡くしただけでなく、大切に育てていただろう嫡男まで早くに失ったのだ。当時は失意の底にいてどうすることもできなかったと、母からも聞いている。
優しい祖母の助けになりたいという気持ちに嘘はない。
私が黙ると、ロスリーヴ侯爵が小さくため息をついた。
「……クラレンス辺境伯の嫡男は、遅くにできたたった一人の息子だったな」
「はい。私の母の十五年下で、体の弱い方だったと聞いています」
「慰める?」
悲痛な顔をされる夫人は、わからないといいたそうに首を横に振った。今はリリーステラ様のことを考えて欲しいと、いいたいのだろう。
「祖母の後を継ぐはずだったのは私の叔父です。結婚してから日も浅く、子を授かる前のことだったそうです。祖母の時はそれから止まっているのです」
幼い頃、なんどかクラレンス辺境伯へ行ったことがある。魔術学院に通っていた間、課外授業の遺跡調査で赴く際には、なにかと世話も焼いてくれた。
夫を早くに亡くしただけでなく、大切に育てていただろう嫡男まで早くに失ったのだ。当時は失意の底にいてどうすることもできなかったと、母からも聞いている。
優しい祖母の助けになりたいという気持ちに嘘はない。
私が黙ると、ロスリーヴ侯爵が小さくため息をついた。
「……クラレンス辺境伯の嫡男は、遅くにできたたった一人の息子だったな」
「はい。私の母の十五年下で、体の弱い方だったと聞いています」