座敷牢令嬢は今日も謎を解く
どこの屋敷でもそれは共通認識だと思うのだけれど……。
そうやって立ち止まってしまったキヨの背中を義父が押して先に進めた。
渡り廊下はあまり掃除がされておらず、足元にホコリが絡みついてくる。

白い足袋の裏はすぐに茶色いものがこびりついてしまった。
それを気にする暇もなく渡り廊下の奥の部屋へと誘導される。
それは離れの一番奥にある部屋だった。
「ここは……」
上半分が格子状のドアを見た瞬間にそこが座敷牢であることがわかった。

ドアには南京錠がつけられ、部屋の奥には衝立で隔てられただけの廁が見えている。
4畳半ほどの部屋に置かれているのはペタンコの布団のみで、畳みもひかれていない。
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