座敷牢令嬢は今日も謎を解く
怪文書のとき女ばかりがここへやってきたけれど、誰も洋服は来ていなかった。
やはり、どう見ても田中だけが浮いているのだ。
「わたくしはキヨ様の味方でございます。ご安心ください」
そう言われても怪しいものは怪しい。

「もしかして両方の事件の犯人を知っているんじゃないの?」
それに関して田中は口をつぐんでしまった。
澄んだ瞳がジッとキヨを見つめてくる。

無言で見つめ合う時間がどんどん気恥ずかしくなってきて、キヨはついに目をそらせてしまった。
なんだか負けてしまったような気がしてならない。
「答えられない代わりに、これを」
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