座敷牢令嬢は今日も謎を解く
自分の今の状況はかなり異質で不遇はなずなのに、久しぶりに高揚感を覚えて座敷牢の狭い空間を歩き回っていた。
ここに来てから刺激と言えばトミとの会話だけだったけれど、今回は急に謎が飛び込んできた。

キヨの頭はフル回転し、それと同時に喜びを感じていたのだ。
「トミが言っていたように流行り病だとすれば、倒れた使用人たちは同じタイミングで同じ場所へ行って、同じ菌に感染したことになる。可能性はゼロじゃないにしても、何人も同時に屋敷から出るのは現実的じゃない。それじゃ屋敷内に誰かが菌を持ち込んだ?こっちの方が可能性は高いけれど、家人たちは平気で使用人たちだけが倒れているというのが気になるわね……」
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