座敷牢令嬢は今日も謎を解く
だけどトミがいつも寝起きしている使用人部屋とはあまりにも様子が違う。
狭い部屋で布団のヘリが重なり合うように並べられた場所で眠っているトミにとっては、手足を伸ばして眠れるスペースがあるだけ羨ましかった。
それに布団はふっくらしている。
これもトミの先輩たちが毎日かいがいしく布団を干してくれているからだった。
置かれている焦げ茶色の家具はひと目見ただけで高価なものだとわかる。
一点物も多いかもしれない。
初めて見る豪華な部屋に興奮冷めやらぬトミだったか、さっそく近くの棚を物色しはじめた。
背伸びをして一番上から確認していく。
「ない。ここじゃないのかなぁ」
狭い部屋で布団のヘリが重なり合うように並べられた場所で眠っているトミにとっては、手足を伸ばして眠れるスペースがあるだけ羨ましかった。
それに布団はふっくらしている。
これもトミの先輩たちが毎日かいがいしく布団を干してくれているからだった。
置かれている焦げ茶色の家具はひと目見ただけで高価なものだとわかる。
一点物も多いかもしれない。
初めて見る豪華な部屋に興奮冷めやらぬトミだったか、さっそく近くの棚を物色しはじめた。
背伸びをして一番上から確認していく。
「ない。ここじゃないのかなぁ」