座敷牢令嬢は今日も謎を解く
これもキヨの入入れ知恵だった。
使用人たちが立ち働く時間をあえて避けて行動すること。
そうすれば他の人に見つかるリスクは少なくなるからと。
だからトミは今ひとり、夕食が終わった後にここまで来ていた。
秀雄本人はさっき外出していくのを見ているから、問題ないはずだ。
それでも秀雄がすぐに戻ってくる可能性もあり、モタモタしてはいられない。
「うぅ……なんでわたしがこんなことを」
文句を言いながら秀雄の部屋に滑り込み、すぐに障子を閉めてホッと胸をなでおろす。
「わぁ、すごい!」
初めて見る若旦那の部屋に思わず声を上げてしまい、慌てて自分の口を手で塞いだ。
使用人たちが立ち働く時間をあえて避けて行動すること。
そうすれば他の人に見つかるリスクは少なくなるからと。
だからトミは今ひとり、夕食が終わった後にここまで来ていた。
秀雄本人はさっき外出していくのを見ているから、問題ないはずだ。
それでも秀雄がすぐに戻ってくる可能性もあり、モタモタしてはいられない。
「うぅ……なんでわたしがこんなことを」
文句を言いながら秀雄の部屋に滑り込み、すぐに障子を閉めてホッと胸をなでおろす。
「わぁ、すごい!」
初めて見る若旦那の部屋に思わず声を上げてしまい、慌てて自分の口を手で塞いだ。