兄の結婚式で久しぶりに会った初恋の人と0日婚ということでお願いします
4話 パーティーの前に
日曜日、廉さんに連れられて高級ブランドのお店に連れていかれた。
何着も試着をして、やっと廉さんのおメガネにかなうような服を購入
少し大人っぽいドレスだったけど体のラインに沿った綺麗なピンクのドレスだった。
香穂理はスタイルはよく、体にフィットした服も似合い、廉さんも似合うと褒めてくれた。
靴とバッグも合わせて、最後はジュエリーショップで細いチェーンのネックレスと石のついた指輪は一応右手の薬指のサイズに合わせて買ってくれた。
後は当日を待つのみとなったが、次の日からは廉さんは本当に忙しくなり、一人で食べる夕食が寂しく思えた。
パーティーの前日、香穂理は一ノ瀬事務所に年末の挨拶をして廉のマンションに戻った。
「廉さん、帰ってるの?」
玄関に電気がついていて靴もあったので急いでリビングに行くと、廉が夕食を作っていた。
「おかえり、香穂理ちゃん」
「廉さん!」
香穂理は廉に抱きついた。
「おっと、どうした?」
「…寂しかった……」
「えっ?」
「廉さんいないとつまんなかったよぉ」
抱きついたまま香穂理は顔を上げると
「お仕事お疲れ様(笑)」と笑った。
びっくりしていた廉は表情が優しく緩み香穂理の頭を撫でてくれた。
「香穂理ちゃん、ありがとう、香穂理ちゃんもお疲れ様」
「うん!」
「もうすぐできるから先にお風呂に入っておいで」
「はーい」
廉の胸に軽くスリスリと顔を埋めると手を離しリビングダイニングから出ていった。
「……やばっ、可愛いんだが」
廉は自分の心臓を押さえていた。
ドキドキしてる…この俺が?…
香穂理がお風呂から上がり久しぶりの二人での夕食に話がはずむ。
明日の時間の確認や行動、香穂理の美容院の時間の確認、渡瀬建設として迎える側で早めの集合なので後で合流する事と招待状を忘れないようにと廉さんからは言われた。
「美容院と着替えが終わったら連絡して、タクシーを回すから」
「ん?でもお客様をお迎えするのに忙しいでしょ、自分で呼ぶよ」
「いや、香穂理ちゃんにタクシー代を払わせる訳には…」
「大丈夫よ」
「しまったな、タクシーチケットを用意しとくんだった…俺としたことが…あっ、じゃあ現金を渡して…」
「いいって(笑)廉さん、私に気を使わないでって」
香穂理はニコニコ笑っていた。