兄の結婚式で久しぶりに会った初恋の人と0日婚ということでお願いします
「充分すぎるほどしてもらってるから…ねっ(笑)俺のせいとは思わないで、こっちも気を使っちゃうから」
「あ、あぁ、ごめん…」
食事を終えると食器を二人で片付けた。
「あっ、ねぇ、廉さん」
「ん?」
「廉さんの中で私はご両親にどういう紹介をするつもりなの?」
廉の食器を拭く手が止まった。
「…廉さん?」
「やばっ、全く考えてなかった…」
「嘘でしょ?」
「まじで!」
「それは…これから話しましょ!ここはやっとくから廉さんはお風呂に入っておいでよ」
「う、うん、ごめん」
廉はバタバタと急いでお風呂に入りに行った。
仕方ないね、しばらく忙しくて話せてなかったし、でも…廉さんのそういう所を見れて嬉しいって言ったら怒られるかな(笑)
廉さんはお風呂から出ると温かいコーヒーとカフェオレを用意してくれて、二人でソファに座った。
「まず、半ば強引に香穂理ちゃんをここに住ませてしまったけど香穂理ちゃん的にはどう?」
「どうって…」
「俺との生活はしんどかったかな?1人の方が楽とか…」
「生活は快適だったよ」
「パーティーが終わっても一緒に住みたいって思う?」
「……私ね、知ってると思うけど1級建築士を取りたいのね」
「うん、達矢から聞いてた」
「前の彼氏はどうせ難関だし、女性でなんて体力的に無理だろってバカにしたの」
「まだ挑戦もしていないうちからはないな」
「でしょ?だから意見が合わなくてまあ、ダメになっちゃったんだけどね」
香穂理はぷくっと頬を膨らませた。
「もちろん難関なのは覚悟の上なんだけどね、廉さんが忙しいのもわかってる…だけど一緒に住んで色々聞きたい事もたくさんあるの」
「香穂理ちゃん…」
「…やっぱり図々しいかな?もちろん今の家賃くらいのお金は入れるよ、ちゃんと家事もする、足りないなら出世払い…とか……ダメ?」
香穂理は廉の顔をしっかり見つめて話した。
「ふっ、ダメじゃないよ…俺も香穂理ちゃんと住んでみて楽しいんだ」
「ホント?」
「うん(笑)」
「じゃあ、一緒に居ていい?」
「あぁ、年内に引越しを済まそうか」
「うん!あっ」
「そうだ、明日の事だったな…」
うんうんと香穂理は頷いた。