兄の結婚式で久しぶりに会った初恋の人と0日婚ということでお願いします
「多分母さんは香穂理ちゃんの名前を出すと知ってると思うんだよな」
「そっか、お家にご挨拶に来たことあるってお母さんから聞いたことあるかも」
「うん、香穂理ちゃんは学校だったけどね、香穂理ちゃんのお母さんには物凄くお世話になったから」
「で?」
廉は考えていた。
「……婚約者とか…いや、今はパートナーって言うのかな」
「パートナーか…確かに広い意味で今は使われるよね、恋人とかビジネスでもパートナーとか使うし、それをどういう意味にとるのは相手次第って事だ」
「そうだね、香穂理ちゃんはまだ大学生だし」
「私は廉さんの後ろに立ってればいいのかな?」
「自由に食事していて構わないよ、紹介されそうになったら呼ぶから」
「うん、わかった」
「あと、兄貴夫婦にも会ってもらいたい、まあ、会場にいるから兄嫁の話し相手とかなってくれると有難いな」
「はい!(笑)」
「その…あのさ、さっき帰って来た時…」
「うん」
「ハグ?とかは全然平気だった?」
「あ…嫌だった?」
「いや、逆で、嬉しかったというか…」
廉は照れて少し手で自分の顔を隠すように目を反らせた。
「ちょっとドキドキした、香穂理ちゃんも女性なんだなって」
「ふふっ、もう大人ですよ、廉さん(笑)これからもよろしくお願いします!」
香穂理は立ち上がりソファの後ろから廉さんの肩に軽く腕を回して
「おやすみなさい」と耳元で言うと部屋に歩いて行った。
「あ、あぁ」
しばらくソファでぼーっとしていた廉は
「寝よう」とマグカップを洗い廉も部屋に行った。
部屋に入りスマホを見ていた香穂理は自然に笑顔になっていた。
まだ廉さんと一緒にいれる……
朝、それぞれの時間にマンションを出て
「また後で」と香穂理が先に出た。
「気をつけてね」
「はーい」
廉さんに手配してもらい青山へ向かった。
「ここだ…わあっ、オシャレ!」
真っ白い建物にHair Salon NUAGE(ニュアージュ)
と書かれてあった。
ドアを開け「予約の小澤です」と言うと少々お待ちくださいと席に座っていると
奥から廉さんにも劣らないイケメンな人が現れた。
「お待たせいたしました、こちらへどうぞ」
入ってきたドアを出て建物の裏にドアがあった。