兄の結婚式で久しぶりに会った初恋の人と0日婚ということでお願いします
香穂理は元彼に電話をしてみた。
意外と早いコール数で出てびっくりしたくらいだ。
「何?」
「あのね、私引っ越すんだけど荷物がダンボール1箱くらいあるのよ、捨ててもいいならなんだけど、アクセサリーとかもあるからいるんじゃないかと思って…」
「あー、そっか」
「住所言ってくれたら送るけど?」
「仕事忙しくなるんだよな」
「じゃあ捨てる?」
「いや、多分お気に入りのアクセサリーがあるのわかってるから連絡くれたんだろ?」
「うん」
「また、休みのシフトが出たら連絡するから持ってて」
「本当に?忘れない?」
「忙しいんだよ、知ってるだろ?」
「わかるけど、私今別の場所に住んでるからなるべく早く予定言ってくれないといきなり来ても居ないからそれだけ言っておくね」
「わかった、じゃあ、休憩終わるから切る」
香穂理はダンボールを閉めて彰良(あきら)とマジックで書き、一応持っていく物の方に置いた。
ゴミを出したくなかった香穂理は夕食を近くのファミレスに行き済ませた。
「さて、最後のベッドだね」
廉さんが用意してくれたベッドは凄く寝心地がよく横になるとやっぱりマットの柔らかさが違うなぁと思いながらも3年間ありがとうと感謝しながら眠った。
次の日香穂理は10時過ぎにマンションに戻ると廉さんが起きた所だったようでコーヒーを入れていた。
「おはよう、廉さん」
「うん…おかえり…ふぁあ…」
「ふふっ、飲みすぎた?」
「うん、飲んだ(笑)昨日は大学のOB会でさ…どうやら俺が結婚するかもって噂が広まってて(笑)」
「どこ情報?パーティーにいたの?(笑)」
「そう、いたんだよ、サークルのOB会だから建築関係に知り合いはいないはずなんだけど、土木関係に就職していた先輩がいて、香穂理ちゃんといるとこ見てたみたいだった」
「土木関係も本当に大変だよね、一緒に仕事しなきゃいいものは出来ないし」
「俺はまだ仕事では会った事はなかったんだけど、桔平(きっぺい)…あの美容師の双子の弟」
「あぁ、狩谷さん」
「そう、桔平って言うんだけどサロンに初めて連れてきたらしいとか言い出してさ」
狩谷さんに聞いたんだね。