兄の結婚式で久しぶりに会った初恋の人と0日婚ということでお願いします

「それで、廉さんはどう答えたの?」

「えっ、結婚するかもなって(笑)」

「そんなこと言っちゃっていいの?」

「うん、香穂理ちゃんならいいんじゃないかな」

香穂理は廉の顔を覗き込んだ。

「何?」

「酔ってるのかなぁって」

「確かに酔ってはいたけど、ちゃんと覚えてるから…それより荷物の整理は出来た?」

「うん、不動産に電話したらもう年明けまでお休みになってたの」

「そっか、明日用事ある?」

香穂理は首を振った。

「明日荷物を運ぼうか、大きいものは処分でいい?」

「うん、お金は自分で出すから」

「頼っていいんだよ?ここに住もうって提案したのは俺だし」

「でも、立派な部屋を用意してくれて、ベッドも買ってくれたんでしょ?何でも甘えるのは違うと思うのね、ここに来ることを決めたのは自分だから…手続きも自分でするし、ただ、車がないから明日運んでくれるのは甘えたいかな」

「わかった、香穂理ちゃんの意見を尊重するよ、でも決してお金の面で無理はしないって約束して、香穂理ちゃんの夢は絶対叶えてみせるから」

「ありがとう、廉さん」

それから香穂理は昼食にパスタを作り二人で食べた。

午後からはお互い自分の部屋でそれぞれ過ごし、夕食は近くにあるセルフうどんに二人で食べに行った。

廉さんが二日酔いでまだがっつり食べれないという事で消化の良いうどんにしたのだ。

廉さんはいつもお高いものを食べているかと思えば凄くうどんが大好きでよくこの店に来るらしい。

ズルズルと廉さんは並盛のうどんといなり寿司を食べながら聞いてきた。

香穂理もうどんは好きでいつも大盛りにして、えび天とちくわ天をのせる。


「美味い、香穂理ちゃんは実家にはいつ帰る?出来れば挨拶したいんだけど」

「お兄ちゃんが年末年始の休みで新婚旅行に行くから今年は特に決めてないの」

「じゃあ、俺の実家で過ごす?母さんがまた話したいって言ってた」

「えっ、嬉しいんだけど…お邪魔していいのかな?」

「大歓迎らしいよ(笑)」

「廉さんのお家凄く気になるの、設計は誰がしたの?」

「それは…まあ、また…行った時に話すことができたら話すよ」

廉さん…話す事ができたらって…どういう事なんだろう…

時々寂しい顔をする…その時が来るまで待とう…うん
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