兄の結婚式で久しぶりに会った初恋の人と0日婚ということでお願いします
7話 元彼の荷物
次の日、廉さんは車で香穂理の家に行ってくれてまとめていた荷物を車に積み込んだ。
「これだけ?」
「うん、昨日スーツケース1つ分は入れて帰ったし」
「軽トラック借りなきゃダメかなと思ってたんだが」
「私、あまりごちゃごちゃしない方が好きなの」
「なるほど、ミニマリストか」
「そう、推しとかいないし服もあまりないし、建築関係の本を買うくらいかな」
「後で俺の部屋に来なよ」
「え?」
「たくさん俺も本買ってるから読むといい」
「ホント?やったぁ」
2人は廉のマンションに戻ってきた。
「2回で運べるかな」
「うん」
エレベーターを2往復して荷物をとりあえず玄関に置く、最後の荷物を廉さんが運んで下ろすと
「この彰良って何?」
「これは元彼の荷物なの、引っ越す事を伝えて取りに来るって事になったんだけど、仕事が忙しいからまた連絡するって」
「処分とか?」
「検索もしてみたんだけど人のものって勝手に捨てちゃいけないらしくて」
「へぇ、知らなかった、俺、別れてから捨ててたな」
「捨てていいって言ったならいいけど…もしかして私の今の部屋って元カノさんのとかってある?」
「ないよ、このマンションには女性は連れてきたことないからな」
「…そうなんだ!」
香穂理は驚いた。
「そうだよ(笑)俺、前話した人からは本気で付き合ってないからその人以外は家とかは呼んでない」
廉さん…割り切った付き合いも出来ちゃう人なんだ……
「あっ、今、香穂理ちゃん俺の事遊び人とか思っただろ(笑)」
「ちょびっと(笑)」
「告白されて付き合ってはみるんだけどさ、本気になれないんだよ、そういうのってほら、付き合ってみないとわからないから」
「まあ、わかるけど…それは廉さんが素を出さないってのもあるんじゃないの?スパダリな行動ばっかしてるんでしょ?」
「俺の素か……まぁ喜ぶかなとは思って行動はしてるよ、嫌われたくはない」
「でも別れるんでしょ」
「そうだね、違うって思っちゃうと別れるかな、だからおれはスパダリじゃないよ」
「廉さん、優しいからさぁ、元カノ達もそう思っていると思うよ、廉さんが振るんでしょ?」
「まぁ、振られたのは1回だけかな」