兄の結婚式で久しぶりに会った初恋の人と0日婚ということでお願いします
「良かった(笑)寒いので暖まって欲しくて…」
「おかずは何だったの?」
「廉さんの好きなうちの味付けの唐揚げとゴボウのサラダです、お母さんに聞きました」
「あー、好きだった(笑)明日の朝に食べるよ、ごめんな、遅くなって」
「ううん、内緒にしたかったから(笑)こういうのってやってみたくて」
「まあ、こんなに忙しいのは今年だけだからさ」
あっという間に豚汁を飲み干しリビングの写真をスマホで撮っていた。
「香穂理ちゃん、一緒に撮ろう」
「いいんですか?」
「もちろん、ありがとうね」
バルーンの前で2人は写真を撮った。
「…廉さん、どうしたの?何で泣くの」
廉は手で目を隠していた。
「誕生日って自分から言わないし、あまり祝ってもらった記憶もなくてさ…学校で達矢にたまたま言ったらすぐに家に電話してくれて、俺の誕生日会をするから準備してって…お母さんに頼んでて…学校帰りに寄ったら手作りのケーキが…それを思い出した…」
「そういえば家族の誕生日でもないのにおやつがケーキだったのを憶えてる…廉さんの誕生日だったんだね」
「…うん…っ」
香穂理は廉を包んだ。
「産まれてきてくれてありがとう」
「ヤバッ…涙止まんないや…」
「後ね、プレゼントもあるの、高いものは無理だけど…開けてみて」
「…アイマスク?」
「うん、充電式のアイマスクでね、名前が入れることができるからRenって入れたの…目疲れるもんね」
「ありがとう、嬉しいよ、早速今日使う」
「あと〜」
「何だよ、まだあるのか?」
ちょっと待っててと部屋に走っていきすぐに戻ってきた。
香穂理は封筒を廉に渡した。
「開けていいのか?」
「うん」
廉が封筒から出したものは婚姻届だった。
「…香穂理ちゃん、これ…」