兄の結婚式で久しぶりに会った初恋の人と0日婚ということでお願いします
14話 廉の過去
次の日の朝、香穂理が作った唐揚げとサラダと豚汁で二人で朝ごはんを食べた。
「美味いなぁ…なぁ、俺の顔ニヤケてないか?」
「ふふっ、ニヤけてる」
「ヤバッ、達矢に電話しよ」
ご馳走様と言って席を立った。
仕事に行く支度を済ませ部屋から廉さんが出てくると
「達矢が金曜日の夜に来るって、俺が捕まらないだろうだって(笑)」
「いいんじゃない?もう1人は誰にする?お父様とか?」
「……いや、ちょっと考える、行ってきます」
「行ってらっしゃい」
廉さん?てっきりお父様かと思っていたのに…
共通の友達もいないし…お父様ならすぐに書いてもらえるんじゃ…
でも、廉さんにまかせるしかないか…
金曜日の夕方にお兄ちゃんがマンションにやって来た。
昼から休みを取ったらしい。
まだ廉さんは帰ってきていなくて明日のパーティーの準備に忙しいんだろう。
「先に食べてようか」
「そうだな、いただきます」
お兄ちゃんが来るので大好物の酢豚を作った。
「美味い、だいぶ料理が上手くなったな」
「時間が合えば廉さんと一緒に作るのよ、何でも出来る人だよね、まさにスパダリ」
「まあ、今はそう見えるよな…」
「今はって昔は違ったの?」
「そうだな、一匹狼って感じでさ、女にはモテたけど態度は冷たかった、俺にもな、廉と仲良くなったのは2年からかな」
「そうなんだ」
「グループでやる課題があって同じグループになったけど一人でやろうとするんだ、それで俺が教えてくれ、みんなでするからと家に呼んだのがきっかけだ」
「それは頭が良くて?」
「そうだ、もっといい高校へ行けただろって言ったんだ、そうしたら祖母の家にいる、東京には俺の居場所はないとか言ってな…」
「そうなの?」
香穂理はびっくりした。
「だからうちで食事とかも食べて帰ってたんだ、昼はいつもパンを買って来ていて、おばあさんは朝早くお弁当屋の仕事で廉が出る時には既に仕事に行っていて、夜は早く寝るからちょっと遊んで帰るともう寝てるって感じ」