兄の結婚式で久しぶりに会った初恋の人と0日婚ということでお願いします
「俺の恩師なんだ、大学の時に講師で来ていて、凄く勉強になったし尊敬できる設計士だ」
「会える事がすげえな」
「この前のパーティーに呼んでいてしばらく日本にいるって言ってたから仕事終わりに家まで訪ねてきた、凄く喜んでくれてたよ、香穂理ちゃんも頑張って欲しいって」
「えー、パーティーの時に紹介してよ〜」
香穂理はバタバタと足踏みをしていた。
「俺の実家を建てたのもそうだし、リフォームも頼んだ」
「言ってよ〜私聞いたのに」
「いつかは言おうと思ってたけどな、元々渡瀬建設にいたんだよ、もちろん今は独立して世界を飛び回っている、憧れるんだ」
「やっぱり廉さんて凄い…」
「そうかな、まだまだだよ」
「ご飯食べる?」
「うん」
お兄ちゃんはホテルに泊まるらしく時間の許す限り3人で建築についてたくさん話した。
朝になり廉さんとまったり朝食を取っていると出かけるよと言われた。
「何処に?」
「婚姻届を提出に」
「えーー、これから?」
「パーティーは夕方からだし時間あるだろ?それに提出すれば家族だ、今日のパーティーに出席出来る」
「そんな…準備が…気持ちも追いつかない、私本当に結婚するの?」
「0日婚でこれを渡して来たのは香穂理ちゃんの方じゃないか、俺は待てたのに…いや、待てなかったかもな、香穂理ちゃんが可愛くてそろそろ手を出していたかも(笑)」
「廉さんの闇は覗かないようにって昨日お兄ちゃんと話したばかりなのに〜」
「何だ俺の闇って」
「廉さんの高校時代の事、ちょっとだけお兄ちゃんに聞いたの」
「あ〜、反抗期か、ちょっと遅い反抗期だったんだよ(笑)それはもうガキの頃の事だ、ほら、支度してきて」
香穂理は急いで出かける支度をした。
「おめでとうございます」
と職員の方に言われて婚姻届が受理されてしまった。
今日から私達は夫婦になった。