兄の結婚式で久しぶりに会った初恋の人と0日婚ということでお願いします
「課長、昨日まで私と一緒にパーティーの準備で1番長くいたのにいきなり指輪していてびっくりなんですけど…」
「ああ、準備大変だったな、お疲れさん」
その女性が来ると同期の方々が去っていった。
この人、廉さんが好きなんだ。
香穂理は直感でわかった。
大きく胸元の開いたワンピースを着て胸の谷間を廉さんの目に入るようにちゃんと自分の位置をわかって行動している。
「ねぇ、課長、準備チームも打ち上げをしましょうよ、私が決めてもいいですか?」
「構わないよ」
「小林と申します、奥様、少し課長をお借りしますね」
「はい、どうぞ」香穂理はにっこりと笑った。
「行きましょ、課長」
小林さんは廉さんの腕を引っ張りみんなの中に消えていった。
腕組む必要はあるかな…むぅ…少しモヤモヤしながらお母様を見つけたので香穂理は近づいた。
「ご挨拶が遅くなりました」
「香穂理さん、いらっしゃい」
今日はお母様はスーツを着用していた。
「紹介してもいいかしら?」
「はい?」
お母様の後をついていくと同じようにスーツを着た人が集まっていた。
「みんな、廉の奥さんの香穂理さんよ、よろしくね」
『よろしくお願いします』
6人ほど一気に挨拶をされてびっくりしてしまった。
「秘書課の仲間達よ、廉が上がれば秘書がつくわ」
「あ、はい…妻の香穂理です」
香穂理も丁寧にお辞儀をした。
「葉子さん、娘ができたって喜んで私達にさっき報告してくれたんですよ」
「やだ、言わないでよ、恥ずかしい、あっ、ちょっと失礼するわね、香穂理さん何でも食べてね」
そう言うとお母様は離れて行った。
「私は専務の秘書をしております、中野と申します」
え〜と、専務と言うとお兄様の秘書さんか…
「お世話になります」
「お若いからかしら凄く葉子さんが嬉しそうだったわ、ねっ、みんな」
「そう、専務の時よりね、全然表情が違ってたわよね」
「香穂理さんはお仕事はされているの?」
「いえ、学生です」
「まあ、やっぱり若いと思ったわ、ねぇ、みんな」
6人の秘書達が一斉に頷いた。
「課長は浮いたお話が最近なかったから…あっでもとてもおモテになりますよ、優しいですよね?」