Existence *
「んで、こんなに桃華の事愛してんのにアイツが浮気疑ってくっから不安解消で抱く事しか出来んとか言ってたな」
「なに、それ」
思わず苦笑いする俺に蓮斗は声に出して笑い始める。
ま、桃華さんまじでホスト嫌いだったもんな。
「で、抱きすぎて妊娠したっつってたな」
「もー、なにそのエピソード」
「あれ?お前知らんかった?」
「知らねぇわ、そんなエピソード」
当時は俺は俺で必死だった。
NO1になる為にホストに入った訳でもないが、そこの位置にたたないと辞めなければならないと言うので、毎日必死だった。
だから、当時、蒼真さんが桃華さんにのめり込んでるのは知ってたが、深くは知らなかった。
でも、不安を解消するのが抱く事って言ったその言葉に、何も言えなくなってしまった。
…――探らなくていい。
…――昔の俺を掘り出さなくていい。憂鬱勘?劣等感?そんなもの今は必要ないから。
美咲に言った言葉が不意に過る。
「お前さぁ、どしたよ?」
「うん?」
「一瞬、上の空入ってたな」
「はい?」
「俺もそうだなって顔してた」
「…何言ってんの、お前」
ため息交じりに呟き、俺は深呼吸をする。
そして、再び資料に視線を落とした。
上の空に入ってるのは俺じゃない。
あいつの表情見てるとわかるわ。
何かを考えて、何かを疑う。
上の空に入ってんのは、美咲の方。
「ま、前職がホストなら疑われてもおかしくねぇって訳だよな。鍵、気をつけろよ」
「気をつけるっつっても何もねぇしな。最近、女の家つったら香恋ちしか行ってねぇし」
「ははっ、それ諒也んちじゃねぇかよ」
「で、香恋のご奉仕で寝ただけ」
「なにそれ。あー、今度俺んとこにも来て寝かしつけてくれよ。この頃、愛優のやつ寝付け悪りぃんだよなぁ」
「そんなバイトしてねぇよ」
「あ、添い寝バイトとかあんじゃんかよぉ」
「しらねぇわ、そんなの。つか、お前さ、仕事しろよ」
「そだなぁ、そろそろ頃合いかもな」
時計を見ながらそう言って蓮斗は立ち上がる。
スーツの上着を着た蓮斗は茶封筒を持って部屋を出た。
蓮斗が出た後、暫く佇んでいたけれど全く捗らなく俺も帰宅する。
もちろん美咲は居なく、そのままソファーに身を預けた。
「なに、それ」
思わず苦笑いする俺に蓮斗は声に出して笑い始める。
ま、桃華さんまじでホスト嫌いだったもんな。
「で、抱きすぎて妊娠したっつってたな」
「もー、なにそのエピソード」
「あれ?お前知らんかった?」
「知らねぇわ、そんなエピソード」
当時は俺は俺で必死だった。
NO1になる為にホストに入った訳でもないが、そこの位置にたたないと辞めなければならないと言うので、毎日必死だった。
だから、当時、蒼真さんが桃華さんにのめり込んでるのは知ってたが、深くは知らなかった。
でも、不安を解消するのが抱く事って言ったその言葉に、何も言えなくなってしまった。
…――探らなくていい。
…――昔の俺を掘り出さなくていい。憂鬱勘?劣等感?そんなもの今は必要ないから。
美咲に言った言葉が不意に過る。
「お前さぁ、どしたよ?」
「うん?」
「一瞬、上の空入ってたな」
「はい?」
「俺もそうだなって顔してた」
「…何言ってんの、お前」
ため息交じりに呟き、俺は深呼吸をする。
そして、再び資料に視線を落とした。
上の空に入ってるのは俺じゃない。
あいつの表情見てるとわかるわ。
何かを考えて、何かを疑う。
上の空に入ってんのは、美咲の方。
「ま、前職がホストなら疑われてもおかしくねぇって訳だよな。鍵、気をつけろよ」
「気をつけるっつっても何もねぇしな。最近、女の家つったら香恋ちしか行ってねぇし」
「ははっ、それ諒也んちじゃねぇかよ」
「で、香恋のご奉仕で寝ただけ」
「なにそれ。あー、今度俺んとこにも来て寝かしつけてくれよ。この頃、愛優のやつ寝付け悪りぃんだよなぁ」
「そんなバイトしてねぇよ」
「あ、添い寝バイトとかあんじゃんかよぉ」
「しらねぇわ、そんなの。つか、お前さ、仕事しろよ」
「そだなぁ、そろそろ頃合いかもな」
時計を見ながらそう言って蓮斗は立ち上がる。
スーツの上着を着た蓮斗は茶封筒を持って部屋を出た。
蓮斗が出た後、暫く佇んでいたけれど全く捗らなく俺も帰宅する。
もちろん美咲は居なく、そのままソファーに身を預けた。