Existence *
「うそうそ」
「でも、なんか…翔に美咲って呼ばれると変な感じ」
「あー…みぃちゃんって言ってたからな」
「うん」
「もう、みぃちゃんっつー歳でもねぇしな」
「うん…ってあれ?それって老けたって事?」
「違う違う。大人っぽくなったって事」
「それって喜んでいいのかな…」
「もちろん」
ほんとこの5年で美咲は俺が想像していたより変わっていた。
俺はずっとあの頃と何もかわらないままで、まるで美咲だけが大人になっていた。
あの頃の18歳の面影なんかなく、5年でここまで変わっていた事に俺は正直驚いた。
でも相変わらずほっそい身体して、食ってんのかよ。と、そう思わされる。
向こうで何食ってたんだか。
あの頃も、何か食わしてやらねぇとって思いながらも全く連れて行ってやれなかった。
一緒に居る時間すら全然なくて、美咲との思い出はほんとに数え切れるくらいしかなかった。
暫く車を走らせて着いた場所は高層階にあるイタリアン。
ガラス張りから夜景が一望できる角の席に向かい合わせで座る。
「なんかすごいね、ここ。めっちゃオシャレじゃん。大丈夫?私…」
辺りを見渡しながらそう口を開いて美咲は俺に視線を送る。
「大丈夫って、なに?」
思わず笑う俺に美咲は苦笑いを漏らした。
「いやー…なんか場違いじゃないかなーって」
「そこかよ」
「うん」
「いや、きっと大丈夫。みんなそんな事思ってない」
むしろ逆だと言いたい。
「思ってないって、なにそれ」
クスクス笑ってる美咲は気づいてないのだろう。
ここの空気に圧倒されて、周りすら見ていない。
女と来てんのに他の男の視線が美咲に向いてるのが分かった瞬間、何故かここへ連れて来るんじゃんかったかな、なんて思てしまった。
歩く美咲の姿を追うように見つめていた何人かの男に軽く舌打ちしそうになったのを言うまでもない。
あー…、むしろ俺。
なんでそんな事思ってんだろうと。
男の嫉妬ほど、面倒なものはない。
「でも、なんか…翔に美咲って呼ばれると変な感じ」
「あー…みぃちゃんって言ってたからな」
「うん」
「もう、みぃちゃんっつー歳でもねぇしな」
「うん…ってあれ?それって老けたって事?」
「違う違う。大人っぽくなったって事」
「それって喜んでいいのかな…」
「もちろん」
ほんとこの5年で美咲は俺が想像していたより変わっていた。
俺はずっとあの頃と何もかわらないままで、まるで美咲だけが大人になっていた。
あの頃の18歳の面影なんかなく、5年でここまで変わっていた事に俺は正直驚いた。
でも相変わらずほっそい身体して、食ってんのかよ。と、そう思わされる。
向こうで何食ってたんだか。
あの頃も、何か食わしてやらねぇとって思いながらも全く連れて行ってやれなかった。
一緒に居る時間すら全然なくて、美咲との思い出はほんとに数え切れるくらいしかなかった。
暫く車を走らせて着いた場所は高層階にあるイタリアン。
ガラス張りから夜景が一望できる角の席に向かい合わせで座る。
「なんかすごいね、ここ。めっちゃオシャレじゃん。大丈夫?私…」
辺りを見渡しながらそう口を開いて美咲は俺に視線を送る。
「大丈夫って、なに?」
思わず笑う俺に美咲は苦笑いを漏らした。
「いやー…なんか場違いじゃないかなーって」
「そこかよ」
「うん」
「いや、きっと大丈夫。みんなそんな事思ってない」
むしろ逆だと言いたい。
「思ってないって、なにそれ」
クスクス笑ってる美咲は気づいてないのだろう。
ここの空気に圧倒されて、周りすら見ていない。
女と来てんのに他の男の視線が美咲に向いてるのが分かった瞬間、何故かここへ連れて来るんじゃんかったかな、なんて思てしまった。
歩く美咲の姿を追うように見つめていた何人かの男に軽く舌打ちしそうになったのを言うまでもない。
あー…、むしろ俺。
なんでそんな事思ってんだろうと。
男の嫉妬ほど、面倒なものはない。