Existence *
「それより先生になるんだって?」
不意に思い出した事に俺は口角をあげて美咲を見つめる。
美咲が帰って来る前から聞いていた。
美咲のお母さん、そして諒也からも伝えられていた。
そんな美咲は何故か困ったよに頬を緩めた。
「あー…うん。似合ってないよねー…」
「まぁ、昔の美咲からするとな」
思い出すかのように苦笑いをし、俺はポケットから取り出したタバコを咥え火を点けた。
「でも、なんか…学んだ事を活躍しないとなーって思って。通訳とかそっち系も考えたんだけど、教える方が好きって思ったの」
「そっか。じゃねぇと勿体ねぇしな」
「うん」
「いつから?」
「9月からだけど来週には行って色々覚えなきゃ」
「頑張れよ」
「うん。…ありがと」
「え?定時って事は夜いねぇの?」
ふと気になって思い出した。
定時の時間なんて全く分かんねぇけど、そうだよな。
「そうだね。帰って来るのは23時か24時?でも土曜は昼行ったりで日曜は休みだし」
「あー…そっか」
「え?どうしたの?」
「なんか昔の俺と逆だなーって思って」
「あぁ、そっか。翔はいつも何時に終わってる?」
「俺は色々。早い時もあればすげぇ遅い時もあるし、まぁ21時には帰ってるかな」
「そっか…。翔さ、身体慣れてないんじゃない?逆になったし」
「うん?でもたまにやってたからそうでもねぇよ」
ほんとにトビの仕事は今までやっていたからしんどいと思うことなどなかった。
むしろホストのほうがしんどかった。
大量に飲む酒、その後のアフター。
そして出勤前の同伴。
それなりに楽しくやってきた11年間だった。
だけどここ5年は必死でホスト一筋で頑張ってきた期間。
美咲を思い出さないようにと、我武者羅になって働いた5年だった。
不意に思い出した事に俺は口角をあげて美咲を見つめる。
美咲が帰って来る前から聞いていた。
美咲のお母さん、そして諒也からも伝えられていた。
そんな美咲は何故か困ったよに頬を緩めた。
「あー…うん。似合ってないよねー…」
「まぁ、昔の美咲からするとな」
思い出すかのように苦笑いをし、俺はポケットから取り出したタバコを咥え火を点けた。
「でも、なんか…学んだ事を活躍しないとなーって思って。通訳とかそっち系も考えたんだけど、教える方が好きって思ったの」
「そっか。じゃねぇと勿体ねぇしな」
「うん」
「いつから?」
「9月からだけど来週には行って色々覚えなきゃ」
「頑張れよ」
「うん。…ありがと」
「え?定時って事は夜いねぇの?」
ふと気になって思い出した。
定時の時間なんて全く分かんねぇけど、そうだよな。
「そうだね。帰って来るのは23時か24時?でも土曜は昼行ったりで日曜は休みだし」
「あー…そっか」
「え?どうしたの?」
「なんか昔の俺と逆だなーって思って」
「あぁ、そっか。翔はいつも何時に終わってる?」
「俺は色々。早い時もあればすげぇ遅い時もあるし、まぁ21時には帰ってるかな」
「そっか…。翔さ、身体慣れてないんじゃない?逆になったし」
「うん?でもたまにやってたからそうでもねぇよ」
ほんとにトビの仕事は今までやっていたからしんどいと思うことなどなかった。
むしろホストのほうがしんどかった。
大量に飲む酒、その後のアフター。
そして出勤前の同伴。
それなりに楽しくやってきた11年間だった。
だけどここ5年は必死でホスト一筋で頑張ってきた期間。
美咲を思い出さないようにと、我武者羅になって働いた5年だった。