Existence *
「…ねぇ、翔?」
「うん?」
沈んだ声で口を開く美咲に俺はタバコの火を消しながら美咲を見つめた。
既に美咲の視線は俺に向いていて、そんな美咲に首を傾げた。
「後悔してないの?」
「え?」
後悔って、なに?
なんの?
「ホスト…辞めた事に後悔してない?」
なにそれ。
なんでそんな事聞いてくんのかも意味分かんねぇわ。
「なんで?」
「なんて言うか…私が帰ってくるから辞めたって言うんだったら――…」
「踏ん切りがついたから」
「……」
美咲のその先の言葉は聞きたくなかった。
美咲がその先に言おうとしていた言葉がなんとなく分かったから。
だから敢えて遮った。
美咲はきっと自分が帰ってきたことによって、俺は辞めたんだと思っている。
私の所為でって、そう思ってるのに違いない。
「言わなかったっけ?俺…いつかは辞めたいって言ってたの覚えてねぇの?」
「…覚えてるけど」
「美咲の為にとか、美咲が帰って来るから辞めた。とか、そー言うんじゃねぇから」
「……」
「ただ自分の中で辞める決心がついたから。もう俺もいい歳だし、そこまで騒げねぇって事」
「……」
ホントに辞める決心がついたから。
そしてこの先続けることによって、俺の身体も酒についていけないと、そう思った。
入院して、それを改めて実感させられて、入院後の2年を必死で頑張ってきた。
これ以上、体の負担も減らすために、辞めた俺の決断。
美咲の為なんかじゃ、ない。
「うん?」
沈んだ声で口を開く美咲に俺はタバコの火を消しながら美咲を見つめた。
既に美咲の視線は俺に向いていて、そんな美咲に首を傾げた。
「後悔してないの?」
「え?」
後悔って、なに?
なんの?
「ホスト…辞めた事に後悔してない?」
なにそれ。
なんでそんな事聞いてくんのかも意味分かんねぇわ。
「なんで?」
「なんて言うか…私が帰ってくるから辞めたって言うんだったら――…」
「踏ん切りがついたから」
「……」
美咲のその先の言葉は聞きたくなかった。
美咲がその先に言おうとしていた言葉がなんとなく分かったから。
だから敢えて遮った。
美咲はきっと自分が帰ってきたことによって、俺は辞めたんだと思っている。
私の所為でって、そう思ってるのに違いない。
「言わなかったっけ?俺…いつかは辞めたいって言ってたの覚えてねぇの?」
「…覚えてるけど」
「美咲の為にとか、美咲が帰って来るから辞めた。とか、そー言うんじゃねぇから」
「……」
「ただ自分の中で辞める決心がついたから。もう俺もいい歳だし、そこまで騒げねぇって事」
「……」
ホントに辞める決心がついたから。
そしてこの先続けることによって、俺の身体も酒についていけないと、そう思った。
入院して、それを改めて実感させられて、入院後の2年を必死で頑張ってきた。
これ以上、体の負担も減らすために、辞めた俺の決断。
美咲の為なんかじゃ、ない。