Existence *
「なんか帰ってきてまで作る気がしねぇわ。前までは普通に出来てた事なのに今はなんも出来ねぇんだよなぁ…」
ほんとその余裕がない。
ホストとトビの両立の時から余裕などなかった。
ホストを辞めての暫くの間は出来るだけと思いながら自炊もしていた。
だけど今じゃそれが全く出来ない。
勉強している所為か、その時間を多くでも増やしたいせいなのか、今は作る気すらない。
「大丈夫?…お風呂入ったら?」
「…そうする。ありがと」
心配そうな顔をする美咲の頭を撫ぜて、俺は風呂場に向かう。
湯船に浸かって、俺は背を深くつけて天井を見上げた。
徐々に落ちそうになる瞼。
2時間程度しか寝てねぇから気を抜くとすぐに瞼が落ちそうになる。
昔ならこんな状況の中でも必死で夜の仕事をこなしていたのに。
あー…俺も歳かな。
あの若い時と違って、眠さに勝てそうな気がしない。
と、言うか。
美咲が帰ってきたことによって、気が抜けすぎている。
いっきに今までの不安が無くなったせいか、張り詰めていた気が今じゃ何もなくなってしまった。
何も考えなくていいこの状況に、きっと俺は安心しきってる――…
ほんとその余裕がない。
ホストとトビの両立の時から余裕などなかった。
ホストを辞めての暫くの間は出来るだけと思いながら自炊もしていた。
だけど今じゃそれが全く出来ない。
勉強している所為か、その時間を多くでも増やしたいせいなのか、今は作る気すらない。
「大丈夫?…お風呂入ったら?」
「…そうする。ありがと」
心配そうな顔をする美咲の頭を撫ぜて、俺は風呂場に向かう。
湯船に浸かって、俺は背を深くつけて天井を見上げた。
徐々に落ちそうになる瞼。
2時間程度しか寝てねぇから気を抜くとすぐに瞼が落ちそうになる。
昔ならこんな状況の中でも必死で夜の仕事をこなしていたのに。
あー…俺も歳かな。
あの若い時と違って、眠さに勝てそうな気がしない。
と、言うか。
美咲が帰ってきたことによって、気が抜けすぎている。
いっきに今までの不安が無くなったせいか、張り詰めていた気が今じゃ何もなくなってしまった。
何も考えなくていいこの状況に、きっと俺は安心しきってる――…