Existence *
風呂から上がり髪を拭きながらリビングに入る。
喉を潤そうと冷蔵庫から取り出したビールをその場で何口か飲み干し、椅子に座った。
目の前に並べられた何種類かの料理。
誰かに作ってもらう料理なんかいつから食ってねぇんだろうか。
沙世さんの所で食べたのっていつだっけ?
そう考えると、ほんとに外食か買って来た弁当しか食べてないって事が改めて分かった。
食べ終わってテレビに視線を向けながら俺はテーブルにあるタバコの箱を掴む。
その中から一本取り出し、口に咥え火を点けた。
「あのさ、翔…」
「うん?」
暫くして不意に聞こえた美咲の声。
俺の隣に腰を下ろす美咲に視線を送る。
なぜか気まずそうに定まらない視線を揺らし、そして俺に向ける。
「あのさ…前みたいにさ、ここに泊ってもいい?…あ、でもママの所にも帰ったりするけど」
「うん、いいよ。つか、もしかしてそれ気にしてた?」
「気にしてたって言うよりか悩んでた?って言うか…」
「……」
悩む?何に?
つか悩むとこあるか?
「なんて言うか、5年も経ってるからいいのかな?って思って」
あー…そう言う事か。
美咲はまだ今の現状を夢だと思ってるに違いない。
だから思わず鼻で笑ってしまった。
咥えていたタバコを離し、灰皿に灰を落とし美咲に笑みを向ける。
「つかさ、その為の合鍵」
「あぁ、うん」
「お母さんの所でもいいし、ここでもいいし、美咲が決めな」
「…うん」
そうやって親を大事にする美咲が昔から好きだった。
今も変わらぬ親思いの美咲が俺は好き。
俺には出来なかったこと。
喉を潤そうと冷蔵庫から取り出したビールをその場で何口か飲み干し、椅子に座った。
目の前に並べられた何種類かの料理。
誰かに作ってもらう料理なんかいつから食ってねぇんだろうか。
沙世さんの所で食べたのっていつだっけ?
そう考えると、ほんとに外食か買って来た弁当しか食べてないって事が改めて分かった。
食べ終わってテレビに視線を向けながら俺はテーブルにあるタバコの箱を掴む。
その中から一本取り出し、口に咥え火を点けた。
「あのさ、翔…」
「うん?」
暫くして不意に聞こえた美咲の声。
俺の隣に腰を下ろす美咲に視線を送る。
なぜか気まずそうに定まらない視線を揺らし、そして俺に向ける。
「あのさ…前みたいにさ、ここに泊ってもいい?…あ、でもママの所にも帰ったりするけど」
「うん、いいよ。つか、もしかしてそれ気にしてた?」
「気にしてたって言うよりか悩んでた?って言うか…」
「……」
悩む?何に?
つか悩むとこあるか?
「なんて言うか、5年も経ってるからいいのかな?って思って」
あー…そう言う事か。
美咲はまだ今の現状を夢だと思ってるに違いない。
だから思わず鼻で笑ってしまった。
咥えていたタバコを離し、灰皿に灰を落とし美咲に笑みを向ける。
「つかさ、その為の合鍵」
「あぁ、うん」
「お母さんの所でもいいし、ここでもいいし、美咲が決めな」
「…うん」
そうやって親を大事にする美咲が昔から好きだった。
今も変わらぬ親思いの美咲が俺は好き。
俺には出来なかったこと。