Existence *
「ずっと来てなくてゴメン」
「……」
墓石に乗っかっている落ち葉を手で払い、その墓石を俺は何度も擦った。
真夏の所為で物凄く熱い墓石。
「いつから来てねぇんだろうな。ごめんな、ごめん」
「……」
「今日は俺、一人じゃねぇよ。美咲と来た」
「……」
「俺の、大切な人」
「……」
まだ沙世さんにも会わせてねぇからお袋が先。
生きてたら会わせてたのかな?
いや、その前に美咲とは出会ってねぇか。
ずっと居たいと思う人。
そんな事、言ったらお袋はビックリして笑うよな。
その墓石が冷めるようにと、俺は水を上から何度も掛けた。
水をかけた瞬間に、すぐに暑さで乾いていく。
隣に居る美咲は持っていた花を下におろし何本か纏めて俺に手渡す。
その花を沙世さんが飾った横に入れ、ライターを取り出した。
美咲が持っている線香を手に持ち、火を点ける。
ユラユラと舞い上がる煙を見つめて、線香立てに置く。
「…ほんと、ごめんな」
美咲が居る事を忘れた様に俺は何度も呟いてしまった。
ごめんって言葉が何に対してなのかも分からない。
分からないくらいに言ってしまう言葉。
それが13年も続いてる。
「…お母さん、きっと喜んでるよ」
不意に聞こえた美咲の声。
美咲に視線を送ると、美咲は俺に向かって頬を緩めた。
「だといいけど…」
そう呟き俺も頬を緩めた。
そして手を合わせて目を瞑る。
お袋に言おうと思ってたけど、俺11年間してきたホスト辞めたから。
この11年間、ほんとに我武者羅で必死になって今まで来た。
必死になって働くことをお袋が教えてくれてようなもの。
でも、必死になりすぎて自分の事を疎かになってたのは、きっとお袋に似たんだなって、そう思った。
もうお袋が旅立って13年。
もし今でも生きてたら、俺は何をしてるのだろうか。
「……」
墓石に乗っかっている落ち葉を手で払い、その墓石を俺は何度も擦った。
真夏の所為で物凄く熱い墓石。
「いつから来てねぇんだろうな。ごめんな、ごめん」
「……」
「今日は俺、一人じゃねぇよ。美咲と来た」
「……」
「俺の、大切な人」
「……」
まだ沙世さんにも会わせてねぇからお袋が先。
生きてたら会わせてたのかな?
いや、その前に美咲とは出会ってねぇか。
ずっと居たいと思う人。
そんな事、言ったらお袋はビックリして笑うよな。
その墓石が冷めるようにと、俺は水を上から何度も掛けた。
水をかけた瞬間に、すぐに暑さで乾いていく。
隣に居る美咲は持っていた花を下におろし何本か纏めて俺に手渡す。
その花を沙世さんが飾った横に入れ、ライターを取り出した。
美咲が持っている線香を手に持ち、火を点ける。
ユラユラと舞い上がる煙を見つめて、線香立てに置く。
「…ほんと、ごめんな」
美咲が居る事を忘れた様に俺は何度も呟いてしまった。
ごめんって言葉が何に対してなのかも分からない。
分からないくらいに言ってしまう言葉。
それが13年も続いてる。
「…お母さん、きっと喜んでるよ」
不意に聞こえた美咲の声。
美咲に視線を送ると、美咲は俺に向かって頬を緩めた。
「だといいけど…」
そう呟き俺も頬を緩めた。
そして手を合わせて目を瞑る。
お袋に言おうと思ってたけど、俺11年間してきたホスト辞めたから。
この11年間、ほんとに我武者羅で必死になって今まで来た。
必死になって働くことをお袋が教えてくれてようなもの。
でも、必死になりすぎて自分の事を疎かになってたのは、きっとお袋に似たんだなって、そう思った。
もうお袋が旅立って13年。
もし今でも生きてたら、俺は何をしてるのだろうか。