Existence *
「流星さんのですか?」
「そう。あいつも新店に行くんだろ?」
「はい」
「一緒に行け。アイツの下で働く方がお前にはいいよ。俺の言葉を聞くより、アイツの元で働いて、アイツの言葉を耳にするほうが伸びる。アイツから刺激貰いな」
「…新店すか」
「そう。で、そっち行くまでに尊敬する人の言葉とか行動とか、そう言うのを貰って新店行く方がいいわ。そこに居るのは新人ばっかだから。お前が上に立つ感じで行きな」
「……」
「新しい所に評価される自分を作って欲しい。と俺は思う」
「尊敬する人っすか?…楓さん?」
「なんで俺なんだよ。もう俺は違うし、尊敬するような言葉も言えん」
ため息交じりに呟くと、隣から彩斗の密かに笑う声が漏れてくる。
「俺もそう言うと思ったわ」
どれくらいその場所に居たのか分からなかった。
結構な時間ダラダラと語ってしまった。
いやダラダラと言うか、ほんとうにどうでもいい話ばかりで結局何をしに来たのかも分からなかった。
外に出て先に帰って行った愁を見送り、俺はその場でタバコを咥えた。
「翔さん、戻ってくるんすか?」
火を点けてすぐ彩斗の言った言葉に俺は視線を向ける。
「誰情報だよ、戻んねぇわ」
「そうっすよね。そう言う話が出てたんで」
「社長だろ?流星から聞いたわ」
「そう。戻ってくるかもみたいなニュアンスで噂が広がってますよ」
「勝手に言いたい放題だな。噂ってもんほど、怖いもんねぇよな」
苦笑いしながらタバコを咥え、そしてゆっくりと煙を吐き出す。
「なんすか、それ」
「ほんまか嘘かわかんねぇってやつな」
「翔さんの指名客がさぁ、戻ってくんの?みたいな事言ってたから」
「つかさ、何で辞めた後もホストの事を考えねぇといけねぇんだよって話だけどな」
「そーっすね」
困った様に苦笑いする彩斗に俺も苦笑いに変わる。
「俺の中ではもう思い出に過ぎねぇんだけどな」
「なんつーのかな、俺も今もすげぇ楽しいんすけど、翔さん居た頃の方が楽しかったっすよ」
「なんで俺?あの空間は俺が居なくても毎日楽しいだろ。新しい奴も入ってきてんだろ?」
「何人かは。閉店終わりにミーティングしてその後、いつも翔さん寝てたから懐かしいなって思う。そんな人、全くいねぇもん」
「それ上の奴によく言われてたわ。俺みたいな奴初めてだわってな。そんな奴今までいねぇわって」
苦笑いしながら吸ったタバコの煙をゆっくり吐き出しながら、そこにある灰皿にタバコをすり潰す。
そんな俺を見て、彩斗は頬を緩めた。
「そう。あいつも新店に行くんだろ?」
「はい」
「一緒に行け。アイツの下で働く方がお前にはいいよ。俺の言葉を聞くより、アイツの元で働いて、アイツの言葉を耳にするほうが伸びる。アイツから刺激貰いな」
「…新店すか」
「そう。で、そっち行くまでに尊敬する人の言葉とか行動とか、そう言うのを貰って新店行く方がいいわ。そこに居るのは新人ばっかだから。お前が上に立つ感じで行きな」
「……」
「新しい所に評価される自分を作って欲しい。と俺は思う」
「尊敬する人っすか?…楓さん?」
「なんで俺なんだよ。もう俺は違うし、尊敬するような言葉も言えん」
ため息交じりに呟くと、隣から彩斗の密かに笑う声が漏れてくる。
「俺もそう言うと思ったわ」
どれくらいその場所に居たのか分からなかった。
結構な時間ダラダラと語ってしまった。
いやダラダラと言うか、ほんとうにどうでもいい話ばかりで結局何をしに来たのかも分からなかった。
外に出て先に帰って行った愁を見送り、俺はその場でタバコを咥えた。
「翔さん、戻ってくるんすか?」
火を点けてすぐ彩斗の言った言葉に俺は視線を向ける。
「誰情報だよ、戻んねぇわ」
「そうっすよね。そう言う話が出てたんで」
「社長だろ?流星から聞いたわ」
「そう。戻ってくるかもみたいなニュアンスで噂が広がってますよ」
「勝手に言いたい放題だな。噂ってもんほど、怖いもんねぇよな」
苦笑いしながらタバコを咥え、そしてゆっくりと煙を吐き出す。
「なんすか、それ」
「ほんまか嘘かわかんねぇってやつな」
「翔さんの指名客がさぁ、戻ってくんの?みたいな事言ってたから」
「つかさ、何で辞めた後もホストの事を考えねぇといけねぇんだよって話だけどな」
「そーっすね」
困った様に苦笑いする彩斗に俺も苦笑いに変わる。
「俺の中ではもう思い出に過ぎねぇんだけどな」
「なんつーのかな、俺も今もすげぇ楽しいんすけど、翔さん居た頃の方が楽しかったっすよ」
「なんで俺?あの空間は俺が居なくても毎日楽しいだろ。新しい奴も入ってきてんだろ?」
「何人かは。閉店終わりにミーティングしてその後、いつも翔さん寝てたから懐かしいなって思う。そんな人、全くいねぇもん」
「それ上の奴によく言われてたわ。俺みたいな奴初めてだわってな。そんな奴今までいねぇわって」
苦笑いしながら吸ったタバコの煙をゆっくり吐き出しながら、そこにある灰皿にタバコをすり潰す。
そんな俺を見て、彩斗は頬を緩めた。