クリームソーダだけがおいしくなる魔法
彼が自分の黒いビジネスバッグを探り、透明なクリアファイルを私に両手で差し出してきた。
「見て良いの?」
「どうぞ」
私も両手でそれをていねいに受け取る。
「クリームソーダの設計図」
鉛筆と色鉛筆で描かれたクリームソーダ。材料や分量が小さくも留めはねのしっかりした文字で書かれている。3枚の無地のルーズリーフが針の要らないステープラーで左上がとじられている。
「知ってるよね。ここ。
どの料理もカスタマイズができるの」
作ってくれたんだ。デザインしてくれた。今夜のための特別な1品を。私のためだけに。
「ファミレスチェーンに入ったのも、本当はクリームソーダの研究をしたかったから。今は営業部員で実績を積んで、いずれは商品開発部に移動したい。そしてクリームソーダの研究をしたい」
そう言ってはにかみ笑いをする彼は年相応に可愛い。魅力的だ。うちの旦那になってくれるなんて嬉しい。
(でも)
「私、
君がクリームソーダ好きなんだと思ってたよ?」
「見て良いの?」
「どうぞ」
私も両手でそれをていねいに受け取る。
「クリームソーダの設計図」
鉛筆と色鉛筆で描かれたクリームソーダ。材料や分量が小さくも留めはねのしっかりした文字で書かれている。3枚の無地のルーズリーフが針の要らないステープラーで左上がとじられている。
「知ってるよね。ここ。
どの料理もカスタマイズができるの」
作ってくれたんだ。デザインしてくれた。今夜のための特別な1品を。私のためだけに。
「ファミレスチェーンに入ったのも、本当はクリームソーダの研究をしたかったから。今は営業部員で実績を積んで、いずれは商品開発部に移動したい。そしてクリームソーダの研究をしたい」
そう言ってはにかみ笑いをする彼は年相応に可愛い。魅力的だ。うちの旦那になってくれるなんて嬉しい。
(でも)
「私、
君がクリームソーダ好きなんだと思ってたよ?」