花に溺れ恋に純情~僕様同期御曹司の愛が私を捕らえて離さない~
襲う目的ならいくらでもチャンスはあったし(いくら私が病人だからといって)、ここまでしてくれる彼を疑うのもかえって失礼な気がして。遠慮なくご厚意に甘えさせて頂いている。
「おいし。ちょっと熱い」
ふーふーしてまた一口よそった神宮寺くんは、「これでどう?」と聞いてくる。
研修時代に目にした神宮寺くんとはまたちょっと雰囲気が違う。あの頃は、華麗なる、実写版白馬に乗った王子様だった。みんなが憧れ、彼を見てきゃっきゃし、同期のなかで誰が最初の彼女になるのか。話題にしたものだった。
もっとも私はその会話に加わることなどなく、遠巻きに見たり、噂する同期女子を冷ややかに見る程度だったが。
半分ほど食べさせた神宮寺くんは、半分ほど残ったお椀を見て、「……結構食べたね。もうお腹いっぱい?」
なんでも彼にはばれる。「うん。ありがとう」
器を手に立つ前に私の頭を撫でて必ず言うのだ。
「大丈夫。ゆっくりお休み。お姫様」
神宮寺くんは私が眠るまで寄り添って私の手を握ってくれる。あの日、私を救ってくれた温かい手。
触れているだけで癒される。ひとの肌ってこんなにも心地がいい。
「おいし。ちょっと熱い」
ふーふーしてまた一口よそった神宮寺くんは、「これでどう?」と聞いてくる。
研修時代に目にした神宮寺くんとはまたちょっと雰囲気が違う。あの頃は、華麗なる、実写版白馬に乗った王子様だった。みんなが憧れ、彼を見てきゃっきゃし、同期のなかで誰が最初の彼女になるのか。話題にしたものだった。
もっとも私はその会話に加わることなどなく、遠巻きに見たり、噂する同期女子を冷ややかに見る程度だったが。
半分ほど食べさせた神宮寺くんは、半分ほど残ったお椀を見て、「……結構食べたね。もうお腹いっぱい?」
なんでも彼にはばれる。「うん。ありがとう」
器を手に立つ前に私の頭を撫でて必ず言うのだ。
「大丈夫。ゆっくりお休み。お姫様」
神宮寺くんは私が眠るまで寄り添って私の手を握ってくれる。あの日、私を救ってくれた温かい手。
触れているだけで癒される。ひとの肌ってこんなにも心地がいい。