花に溺れ恋に純情~僕様同期御曹司の愛が私を捕らえて離さない~

初夜のあくる日

 首にぬくもりを感じつつ目を覚ます。目の前に、びっくりするほど端正な顔があった。――恋生。

 愛おしい私の男。普段とは違って無防備な顔をして、本当に可愛い。可愛いワンコみたい。

 意地でも腕枕をすると言って、一晩中実行した。きっと腕が痺れていることだろう。ふふ。可愛い。起こさないように、そっと、彼の腕を私の首の下から外してやる。

 それから、じぃっと眺めた。あなたのその――整った顔を。鼻筋が綺麗に整い過ぎているのに、鼻の先が少々丸くて、そこが可愛い。頬が削げていて肌が雪のように白くて、こうして間近に見ても毛穴ひとつない。髭。脱毛しているのかな? 異次元の王子様みたいに気高くて。

 びっしりと生えた長いまつげが繊細な影を織りなす。規則的な鼓動。胸が上下する。――その、華奢に見えて逞しいからだに抱き締められるだけで意識が飛びそうになって。執拗なほどに私を追い込んで、愛しぬいて、……真剣な顔つきで私を愛しこんだ、私の男。

「……好き。恋生……」
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