シンデレラ・スキャンダル
◇
パーティーの後片付けをして食器をしまっていると、近づいてきた龍介さんがわたしでは手の届かない分を何も言わずにしまってくれる。
「ありがとうございます」
「片付けほとんどやってもらっちゃってごめんね。ありがとう」
「賑やかでしたね」
「俺、結構酔っぱらった」
後ろから覆いかぶさるように、ずしりと重みがかかる。
「ん……綾乃……」
首筋に、熱いお酒の混じった吐息がかかる。彼はわたしの肩に頭を預け、完全に脱力しているみたいだ。普段は穏やかで大人な彼が、わたしにだけ見せる無防備な姿。その重みが愛おしくて、わたしは洗い物の手を止めて、お腹に回された腕に自分の手を重ねた。
「あ、結局、三人がここに泊まることになったから。優斗と徹と、スタッフの畑中ね」
「高校からのお付き合いって龍介さんがおっしゃっていた方が畑中さんなんですね」
「そうそう。腐れ縁」
「ふふ。みなさん本当に仲良しですね」
「仲は本当にいいね」
彼の胸に耳を当てているから、声が震えるようにして伝わってくる。この声もこの温もりも、いつの間にか聞き慣れて、肌に馴染んでしまった。
彼の腰に手を回して、更に体を近づける。
パーティーの後片付けをして食器をしまっていると、近づいてきた龍介さんがわたしでは手の届かない分を何も言わずにしまってくれる。
「ありがとうございます」
「片付けほとんどやってもらっちゃってごめんね。ありがとう」
「賑やかでしたね」
「俺、結構酔っぱらった」
後ろから覆いかぶさるように、ずしりと重みがかかる。
「ん……綾乃……」
首筋に、熱いお酒の混じった吐息がかかる。彼はわたしの肩に頭を預け、完全に脱力しているみたいだ。普段は穏やかで大人な彼が、わたしにだけ見せる無防備な姿。その重みが愛おしくて、わたしは洗い物の手を止めて、お腹に回された腕に自分の手を重ねた。
「あ、結局、三人がここに泊まることになったから。優斗と徹と、スタッフの畑中ね」
「高校からのお付き合いって龍介さんがおっしゃっていた方が畑中さんなんですね」
「そうそう。腐れ縁」
「ふふ。みなさん本当に仲良しですね」
「仲は本当にいいね」
彼の胸に耳を当てているから、声が震えるようにして伝わってくる。この声もこの温もりも、いつの間にか聞き慣れて、肌に馴染んでしまった。
彼の腰に手を回して、更に体を近づける。