シンデレラ・スキャンダル
パソコンを開けば、また会食の調整依頼。卓也の秘書の仕事はその九割が調整事で、電話とメールをしているだけで一日が終わるほどだった。毎日のように入る会食とミーティングのスケジュールの調整。卓也のコンサルティング会社やディアブロ社を行き来する毎日。
卓也の役員室で会食のスケジュールを調整していると、目を輝かせて卓也が部屋に入ってきた。電話を終えたわたしに、得意げな笑みを向ける。
「今度の木曜日、夜のスケジュールは?」
「木曜日なら二十時から会食の予定が入っています」
「あれ、そうだっけ。どこ?」
「フラッグの方々です。ディアブロの顧客管理システムを現在提案されている」
「よし、それリスケ。別の会食が入ったから」
「別の? そんなに大切な?」
卓也の希望通りにスケジュールを調整するのが自分の仕事だとはわかっていても、毎度毎度そう簡単にスケジュールを変更されれば、反抗の一つもしてみたくなる。そういう思いを込めて睨んだのに、卓也はこちらの意を介さず、わざとらしいくらい大きく頷いて見せた。
卓也の役員室で会食のスケジュールを調整していると、目を輝かせて卓也が部屋に入ってきた。電話を終えたわたしに、得意げな笑みを向ける。
「今度の木曜日、夜のスケジュールは?」
「木曜日なら二十時から会食の予定が入っています」
「あれ、そうだっけ。どこ?」
「フラッグの方々です。ディアブロの顧客管理システムを現在提案されている」
「よし、それリスケ。別の会食が入ったから」
「別の? そんなに大切な?」
卓也の希望通りにスケジュールを調整するのが自分の仕事だとはわかっていても、毎度毎度そう簡単にスケジュールを変更されれば、反抗の一つもしてみたくなる。そういう思いを込めて睨んだのに、卓也はこちらの意を介さず、わざとらしいくらい大きく頷いて見せた。