シンデレラ・スキャンダル
「ディアブロのレガシーシリーズの新車CMにLegacyのメンバーと曲を起用することになったから。Legacyのメンバーも来るし、Legacyだけじゃなくて、事務所の他のアーティストとかタレントも来るって」
「わたしは……」
「芸能人と飲むなんて綾乃の人生にないだろ。そういうことだから、スケジュールよろしく」
「待っ」
言いかけて、唇をすぐに閉ざした。
その間に卓也は部屋を出て、足早にどこかへ行ってしまった。ここで行かないと言うには、あまりにも理由がプライベートすぎる。あくまでも仕事の会食であって、遊びではない。
ディアブロの秘書たちが参加する。先輩方が参加して、わたしが行かないわけにいかない。でも、龍介さんや優くん、徹さん、畑中さんもいて、そこに卓也とわたし。想像しただけで眩暈がする。
役員室を抜け出して、携帯電話のバックライトをつけて時間を確認する。龍介さんは二十一時まで音楽番組の生放送があると言っていた。今は二十一時半、そろそろ楽屋に戻っているころだろうか。
この後、二十二時から海外との電話会議に同席しなければならないから、龍介さんと話す時間は今しかない。意を決して、龍介さんの番号を表示させて、電話のマークを押した。
すぐに低く柔らかい声が耳に届く。わたしの心臓はその声にいつまで経っても慣れなてくれないみたいで、すぐに鼓動を速める。
「わたしは……」
「芸能人と飲むなんて綾乃の人生にないだろ。そういうことだから、スケジュールよろしく」
「待っ」
言いかけて、唇をすぐに閉ざした。
その間に卓也は部屋を出て、足早にどこかへ行ってしまった。ここで行かないと言うには、あまりにも理由がプライベートすぎる。あくまでも仕事の会食であって、遊びではない。
ディアブロの秘書たちが参加する。先輩方が参加して、わたしが行かないわけにいかない。でも、龍介さんや優くん、徹さん、畑中さんもいて、そこに卓也とわたし。想像しただけで眩暈がする。
役員室を抜け出して、携帯電話のバックライトをつけて時間を確認する。龍介さんは二十一時まで音楽番組の生放送があると言っていた。今は二十一時半、そろそろ楽屋に戻っているころだろうか。
この後、二十二時から海外との電話会議に同席しなければならないから、龍介さんと話す時間は今しかない。意を決して、龍介さんの番号を表示させて、電話のマークを押した。
すぐに低く柔らかい声が耳に届く。わたしの心臓はその声にいつまで経っても慣れなてくれないみたいで、すぐに鼓動を速める。