運命の恋をした御曹司は、永遠にママと娘を愛し続ける
秘書は受付と違い私服である。もちろん世の中には華やかで美しい秘書もいるのだろうが、うちの会社は落ち着いた雰囲気の秘書が多い。この服装では、むしろ悪目立ちするだろう。
それに、優希くんとの結婚を望んでいると言いながら、わざわざ秘書になるなどどういうつもりなのか。籍だけ入れて日本に残るつもりなのか、それとも、彼女のことだから優希くんと関係が深まれば仕事など簡単に投げ出すのかもしれない。
結局のところ、私から何もかもを奪いたいだけなのだろう。それを問いただそうかとも思ったが、どうせ言ったところで何にもならない。返って文句を浴びせられるだけだ。
「先に行ってる」
誰にともなくそう呟き、父が部屋を出ていったのを見届けると、琴音は私の方へと歩み寄ってきた。
「優希くん、もうすぐアメリカに行くの」
それに、優希くんとの結婚を望んでいると言いながら、わざわざ秘書になるなどどういうつもりなのか。籍だけ入れて日本に残るつもりなのか、それとも、彼女のことだから優希くんと関係が深まれば仕事など簡単に投げ出すのかもしれない。
結局のところ、私から何もかもを奪いたいだけなのだろう。それを問いただそうかとも思ったが、どうせ言ったところで何にもならない。返って文句を浴びせられるだけだ。
「先に行ってる」
誰にともなくそう呟き、父が部屋を出ていったのを見届けると、琴音は私の方へと歩み寄ってきた。
「優希くん、もうすぐアメリカに行くの」