運命の恋をした御曹司は、永遠にママと娘を愛し続ける
あの日以来、琴音が優希くんのことを口にするのは初めてかもしれない。それに〝朝倉〟ではなく〝優希くん〟と呼んでいる。つまり、それだけ距離を縮めたつもりでいるのだろう。
「晴香とはただの遊びだったけど、私とはきちんと考えてくれてるのよ。彼」
琴音の言葉をそのまま信じることなど到底できない。けれど、否定できるだけの確かな関係を私はまだ築けていない。胸の奥に重いものが沈み、言葉が見つからずに黙り込むしかなかった。
「ねえ、晴香。もし、これ以上私と彼の邪魔をするなら……私、彼のことも苦しめるかもしれない」
「え?」
不意に放たれた言葉の意味が掴めず、私は反射的に琴音を見据えた。
「私、欲しいのに手に入らないのなら、いらないわ」
「だから、どういうこと?」
立ち上がって琴音に問いかけると、彼女は温度のない表情のまま顔をわずかに傾け、目だけをぎらりとこちらに向けた。
「晴香とはただの遊びだったけど、私とはきちんと考えてくれてるのよ。彼」
琴音の言葉をそのまま信じることなど到底できない。けれど、否定できるだけの確かな関係を私はまだ築けていない。胸の奥に重いものが沈み、言葉が見つからずに黙り込むしかなかった。
「ねえ、晴香。もし、これ以上私と彼の邪魔をするなら……私、彼のことも苦しめるかもしれない」
「え?」
不意に放たれた言葉の意味が掴めず、私は反射的に琴音を見据えた。
「私、欲しいのに手に入らないのなら、いらないわ」
「だから、どういうこと?」
立ち上がって琴音に問いかけると、彼女は温度のない表情のまま顔をわずかに傾け、目だけをぎらりとこちらに向けた。