運命の恋をした御曹司は、永遠にママと娘を愛し続ける
「もしもこの先、彼が私のものにならなくて、あんたが彼と一緒にいる可能性があるなら――私はきっと優希くんも破滅させる。あんたも一緒に道連れよ。邪魔なものは消すだけ」

 最後のひと言は本気とも冗談ともつかない口調で放ち、琴音はクスッと笑った。

「じゃあ、それだけは覚えておいてね。この家に火をつけるぐらい簡単なんだから。早く家を出て行っていれば、こんなことにはならなかったのに」
 なんてことを言うのだろう。そんな狂気じみたことを本当にする人間がいるとは信じたくない。けれど、これまで散々私を虐げ、母や祖父母の大切な品を壊してきた琴音なら、決して不可能ではない。

「……わかったわ」
 かろうじてそう答えると、琴音はくるりと踵を返した。
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