運命の恋をした御曹司は、永遠にママと娘を愛し続ける
「あと、必要な日用品があれば、書き出しておいてくださいね」
「わかったわ」
 そう答えて、部屋を出て行くみちるの背中を見送ったあと、ボールペンを手に取り、メモ用紙に必要なものを書き出そうとしたとき、不意に胸の奥にざわりとした違和感が走った。

 ――生理が、きていない。
 今まで一度も狂ったことがないほど規則正しかったのに、予定日はとっくに過ぎている。慌てて壁のカレンダーをめくり、指先で日付をなぞると、その事実が鮮明に浮かび上がり、全身から血の気が引いていくような感覚に襲われた。

「赤ちゃん……できた?」
 それは声になっていたのかもわからない、かすかな呟きだった。もちろん、こんな環境に閉じ込められているのだから、ストレスで遅れている可能性もある。だが、絶対にそれだけだと言い切れる状況でもなかった。
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