運命の恋をした御曹司は、永遠にママと娘を愛し続ける
確かに、これまでいろいろな方法を考えたが、みちるが協力してくれるのなら確実に逃げられるはずだ。けれど、私が逃げてしまえば、彼女が琴音にどんな罰を受けるのか想像するだけで恐ろしい。母が選んだカーテン、祖父が揃えた書斎の本棚――それらを思い浮かべながら、私はかすれた声を出した。
「でも……」
私の言いたいことを察したのだろう、みちるは小さく息を吐き、窓の外へと視線を逸らしたまま、独り言のようにぽつりと呟いた。
「私の母親は、ひどいネグレクトだったんですよ。空腹も、暴力も、当たり前で。……その母も結局は男と逃げて、私は施設を転々としたんです」
そこまで語るとみちるは初めて、どこか清々しい表情でこちらを見た。
「多少のことなら私は大丈夫ですよ。こんなことまでした私のことを心配するなんて、晴香さん、どこまでお人好しなんですか?」
「でも……」
私の言いたいことを察したのだろう、みちるは小さく息を吐き、窓の外へと視線を逸らしたまま、独り言のようにぽつりと呟いた。
「私の母親は、ひどいネグレクトだったんですよ。空腹も、暴力も、当たり前で。……その母も結局は男と逃げて、私は施設を転々としたんです」
そこまで語るとみちるは初めて、どこか清々しい表情でこちらを見た。
「多少のことなら私は大丈夫ですよ。こんなことまでした私のことを心配するなんて、晴香さん、どこまでお人好しなんですか?」