運命の恋をした御曹司は、永遠にママと娘を愛し続ける
「救急車に乗る前、君が俺の服を掴んで言ったんです。誰にも連絡はできない、病院にも行けないと」
意識がない中、結菜を守らなければという思いからか、自分でそんなことを彼に懇願していたのか……。でも、今の状況ならば、それを頼むかもしれないと思う。何と返せばいいかわからなくて、私はギュッとシーツを握りしめた。
「だから、懇意にしているここに連れてきたので……とりあえず佐々木さんはこのままここに入院して治療に専念してください」
佐々木さん――その呼び方とともに、少し前から言葉が敬語になったことに気づいた。と同時に、彼が私の苗字を聞いて驚いたような顔をしたことに合点がいった。苗字が変わっていたことで、私が既婚者だと思ったのだろう。だから、距離をとる意味で敬語にかえたのかもしれない。
彼の誤解は気になったが、今はそのことに気を取られている場合ではない。
意識がない中、結菜を守らなければという思いからか、自分でそんなことを彼に懇願していたのか……。でも、今の状況ならば、それを頼むかもしれないと思う。何と返せばいいかわからなくて、私はギュッとシーツを握りしめた。
「だから、懇意にしているここに連れてきたので……とりあえず佐々木さんはこのままここに入院して治療に専念してください」
佐々木さん――その呼び方とともに、少し前から言葉が敬語になったことに気づいた。と同時に、彼が私の苗字を聞いて驚いたような顔をしたことに合点がいった。苗字が変わっていたことで、私が既婚者だと思ったのだろう。だから、距離をとる意味で敬語にかえたのかもしれない。
彼の誤解は気になったが、今はそのことに気を取られている場合ではない。