運命の恋をした御曹司は、永遠にママと娘を愛し続ける
「というか、医者として言わせてもらう。今すぐの退院は認められない」
 ズバッと言われてしまい、自分でも少し動いただけで痛みを感じるこの身体は、休むべきなのはわかっていた。
「頭も打っている以上、様子を見る必要もある」
 そこまで言われてしまえば、もう何も言えることはない。しかし、私には頼る人もいない。

「でも結菜はひとりでは……」
「それも朝倉が何とかするだろう。ここには夜間勤務のスタッフのための託児施設もあるし、どうとでもなると思う」
 結菜ときちんと手をつないでいれば、もう少しうまく助けていれば――後悔をすればいくらでもあるが、いまさらだ。ここはお願いするほかない……。そこまで思ったときだった。

「結菜ちゃんに何かあればすぐに連絡をします。だから、とりあえずは自分を治すことだけを考えてください」
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