運命の恋をした御曹司は、永遠にママと娘を愛し続ける
 もちろん、アメリカに行くことは父との約束でどうしても避けて通れない。だが日本にいる間に晴香と少しでも距離を縮め、この一か月余りでどうにか一緒にアメリカに行ってもらおう。そのためにはどうするべきか、そんなことを考えつつ、コーヒーを飲み、支度をした。

 晴香に迎えに行くと伝えたが、「待ち合わせがいい」と返ってきた。そのため俺はホテルのラウンジを指定し、窓際に座って待っていた。しかし、そこに現れたのは晴香ではなかった。どこか影のある女性で、少しおどおどした様子も見られる。その人を目にし、俺は思わず眉をひそめた。

「あの、朝倉さん……ですよね?」
 仕事柄、一度見た顔は忘れることが少ない俺だが、その顔には見覚えがなかった。しかし彼女は確かに俺の名前を呼んだ。

「友人の……晴香のことなんですが」
 え? 彼女の言葉に、俺は勢いよく顔を上げた。
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