運命の恋をした御曹司は、永遠にママと娘を愛し続ける
◇◇◇
翌日、優希くんは結菜を連れて十時ごろ病室に現れた。土曜日ということで仕事も休みだったのかもしれない。
「ママ」
毎日会っていても、一緒にいない時間は長かった。走ってくる娘を抱きしめる。
「今日から、ゆうくんのおうちにいくってほんと?」
しゃがみつつ結菜の瞳を見つめると、きらきらとしていて、嫌そうではない。
「ママ怪我しちゃったでしょう? だから、少しの間お世話になるの。いい?」
「いいよ、もちろん」
にっこりと笑って優希くんを見上げる結菜に、少し複雑な気持ちになる。ただ、お世話になった人ならば、これからもたまに結菜に会わせることができたかもしれない。けれど彼は結菜の父親だ。それを知らない以上、気軽に会うのはいけないことだ。でも、本当に隠していていいのだろうか。
「ねえ、ママいこう!」
またもやぐるぐる考えていた私は、結菜の少し大きな声でハッと我に返った。
「ごめん、行こうか」
私がそう答えると、優希くんは慣れたように結菜を軽々と抱き上げた。その後ろ姿を見つめながら、私もゆっくりと病室を出た。
翌日、優希くんは結菜を連れて十時ごろ病室に現れた。土曜日ということで仕事も休みだったのかもしれない。
「ママ」
毎日会っていても、一緒にいない時間は長かった。走ってくる娘を抱きしめる。
「今日から、ゆうくんのおうちにいくってほんと?」
しゃがみつつ結菜の瞳を見つめると、きらきらとしていて、嫌そうではない。
「ママ怪我しちゃったでしょう? だから、少しの間お世話になるの。いい?」
「いいよ、もちろん」
にっこりと笑って優希くんを見上げる結菜に、少し複雑な気持ちになる。ただ、お世話になった人ならば、これからもたまに結菜に会わせることができたかもしれない。けれど彼は結菜の父親だ。それを知らない以上、気軽に会うのはいけないことだ。でも、本当に隠していていいのだろうか。
「ねえ、ママいこう!」
またもやぐるぐる考えていた私は、結菜の少し大きな声でハッと我に返った。
「ごめん、行こうか」
私がそう答えると、優希くんは慣れたように結菜を軽々と抱き上げた。その後ろ姿を見つめながら、私もゆっくりと病室を出た。