運命の恋をした御曹司は、永遠にママと娘を愛し続ける
 まっすぐに伝えられたその言葉に、私は泣きたくなってしまう。
 どうして?
 私はあなたにとって、疫病神かもしれないのに――。

「でも、私はあなたに、何も……」
「晴香」
「え?」
 まっすぐに目を見つめられて、気づかないうちに涙が一粒、こぼれていたようだった。それを、優希くんの指がそっと拭う。

「晴香が話せないことがあるのは、なんとなく気づいてる。でも、今日から一緒に住むんだ。昔みたいに普通に話してほしいし、名前でちゃんと呼んでほしい」
 伝えられたその願いに、胸がギュッと締めつけられる。私だってそう呼びたいし、そうしたい。でも……。ややこしい自分の心が、それを許してくれない。

「晴香に、男の名前を呼ぶことを許さない男がいるのか?」
 サラッと尋ねた優希くんに、私は思わず叫んでいた。

「そんな人いない!」
「そうか、ならいいよな」
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